
「住宅購入後、引っ越しをした後にやることって何があるの?」
「新築の引渡し後、どんな手続きをしておけば良いのか知りたい!」
そんな疑問にお答えします。
今回は住宅購入後、特に入居後にやるべきことを解説していきます。
各種手続きに関してはもちろん、前もってやっておけばあとあと楽になることなども網羅しています。
本記事の内容はこちら。
- 引越し前に済ませておくべきこと6選
- 引越し直後の早めにやるべきこと5選
- 税金・給付金などの申請や支払い4選
では早速解説していきます。
fa-arrow-circle-right引渡し当日の流れや注意点、お礼をどうすべきかまとめたページもあります。
1.引越し前に済ませておくべきこと6選
最初の章では引越し前に済ませておくべきことを4つ解説していきます。
引越し前にはもちろんやるべきことが無数にあります。
例えば引越しの準備、家具の購入、カーテン購入など色々ありますが、絶対に忘れないようなものは本記事では割愛します。
1-1.近隣挨拶
すでに工事前に挨拶している場合でも、引越し前には近隣挨拶を済ませておきましょう。
引越しが近隣の方に迷惑をかけることが多いため、引越し前に挨拶しておくのが理想的です。
特に注文住宅の場合、工事期間中にすでに近隣の方にストレスを与えている場合が多く、しっかりと挨拶しておいた方が後々の関係を築くために重要です。
1-2.火災保険
火災保険の加入は「引越し(ひっこし)前」というより「引渡し(ひきわたし)前」には確実に完了させておくべきです。
引渡しが完了してしまうと、住宅の責任は「建築会社」から「施主」に切り替わります。
確率は低い話ですが、例えば引渡し後に近隣の火災が燃え移ったり、大地震が起きてしまった場合、負担は全て施主側が負うことになります。
その時に火災保険に加入していなかったとなると、立ち直れないほどの損失になる可能性があります。
火災保険(地震保険含む)は事前に加入し、開始日は「引渡日」に設定しておきましょう。
1-3.入居前の住宅内外のチェックと撮影
住宅に問題がないか、施主が引渡し前にチェックをする場面があると思います。
注文住宅の場合は「施主点検」、建売・マンションの場合は「内覧会」と言います。
施主点検や内覧会では、多くの方が不備がないかを真剣に確認しようと考えますが、初めて完成宅を見る場合は気分が高まって浮足立ってしまうこともありますよね。
それに1~2時間という短い時間で隅々まで細かいチェックをするのはとても難しいと思います。
私が推奨するのは、引渡し~引越しまでの間に一度時間を作って住宅の中と外を入念に確認することです。
どうしても家具を設置してしまうと問題点が見つけ辛くなりますし、営業マンや現場監督がいない状況で確認した方がチェックははかどるはずです。
もしも異常があった場合、写真に収めて監督や営業に連絡を入れましょう。
「施主点検(内覧会)が終わった後に発見した問題点は改善しません」という建築会社は無いと思います。ただ、監督や営業が自己判断でそう言っている場合もありますので、その時はクレームを会社に上げれば対応してくれるはずです。
1-4.電気・ガス・水道の名義変更やインターネット回線契約
ここは説明が不要だと思いますが、ライフラインである「電気」「ガス」「水道」などの名義変更は早めに行っておきましょう。
特にガスの場合は開栓立ち合いが必要になりますので、引越し前には連絡を入れておくのが良いでしょう(建売・マンション)。
また、インターネットの開通はNTTの工事などの時間がかかるため、かなり早めに契約しておきましょう。
1-5.引っ越し業者の選定
私が以前勤務していたハウスメーカーで、引っ越し業者の紹介をしていました。
しかし、住宅営業マン目線で見ても、建築会社から紹介された引っ越し業者を使っても、ほとんどメリットはありません。
引っ越し業者は皆さん自身で「安心」「割安」なところを探すのがベストだと思います。
個人的には次の無料引っ越し一括見積りサービスがオススメです。
fa-caret-square-o-right引越し侍 一括見積りサービスfa-external-link
この一括サービスのオススメポイントは次の通りです。
- 見積り比較で、料金が最大50%オフになる
- サービスが充実➡95.2%が「また利用したい」という利用者のアンケート結果
- 最大10万円キャッシュバックなどが抽選で当たるキャンペーンが多い
時間がない場合はすぐに「予約」も可能なので、ぜひご活用下さい。
fa-caret-square-o-right引越し侍 一括見積りサービスfa-external-link
ちなみに、もしも引っ越しと一緒に「不用品の処分・買取」をしたいなら、次のサービスもオススメです。
fa-caret-square-o-right[トレファク引越]引越・買取・処分を一括見積fa-external-link
少し前から有名になりつつサービスですが、「引っ越し+買取+処分」を同時に対応してくれるので、新築・建替などバタバタしているタイミングでは最高のサービスですね。
1-6.家電・家具など不用品の整理
多くの方が新築に合わせて家電や家具を新しく購入すると思います。
そうなると、当然、古い家電・家具が邪魔になることもありますよね。
それに、引越し前に、家の中の不用品を整理して、捨てたり売却したい、と思うことも多いのではないでしょうか。
ただ、引渡し前後はとにかくやることが多い。
時間が無くて、「とりあえず新築に全ての荷物を運んで、生活が落ち着いてから徐々に捨てていけばいいかぁ」と後回しにすることもあるかもしれません。
ですが、今はいろいろなサービスが充実しています。
中でもオススメなのが、次のような2つのサービスです。
fa-caret-square-o-rightなんでも買います!【買取屋さんグループ】fa-external-link
fa-caret-square-o-right不用品・粗大ごみの片付け業者一括比較【エコノバ】
fa-external-link
上の【買取屋さんグループ】fa-external-linkはかなり幅広いジャンルのモノを「出張買取」してくれます。
大型の家具や家電はもちろん、本・自転車・ベビー用品や様々な趣味のものなど多種多様なので、引っ越し前に利用する方も多いそうです。
- 見積りは無料
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- グループ店舗近くなら、即日30分で出張してくれる
引越し前のバタバタしているタイミングにはベストですね。
なんでも買います!【買取屋さんグループ】fa-external-link
下の不用品・粗大ごみの片付け業者一括比較【エコノバ】fa-external-linkは各地域にある不用品回収業者さんから、不用品や粗大ゴミなどの回収見積りを出してもらえます。
不用品やゴミがかなり多い場合はこちらがオススメですね。
- 見積りは無料、入力は2分ほどですぐにできる
- いろいろな要望に合わせて業者を紹介してもらえる
- 各地域別の「平均相場」がサイトで公開してあり、親切で分かりやすい
ぜひご活用ください。
不用品・粗大ごみの片付け業者一括比較【エコノバ】fa-external-link
2.引越し直後の早めにやるべきこと5選
続いて、引越し直後にやるべきポイントを解説していきます。
当たり前の部分もありますが「後々役に立つポイント」を含めて解説します。
2-1.各種住所変更
住居購入後は、真っ先にやるべきことの1つが住所変更です。
様々な登録の変更が必要となりますので、下記リスト化します。
- 住民票の写しや印鑑登録
- 運転免許証
- 銀行・クレジットカード登録
- 携帯電話登録
- 郵便物転送手続き
- 勤務先・学校への住所変更届け
- その他、様々なサービス登録
まだまだあると思いますが、ご家族でリスト化して対応していきましょう。
2-2.各設備のメーカー登録
この項目は知らない方が多いかもしれません。
実は最新のキッチンやトイレなど様々な住宅設備において、各設備メーカーに登録できるサービスがあります。
サービスに登録しておけば、保証が充実したり、交換用部品が簡単に発注できるようになったり、トラブル時のアフターケアがスムーズになったりなど、いろいろな特典があります。
住宅を購入すると膨大な量の説明書にうんざりしますが、困った時にインターネットで簡単に調べることもできると思いますので、事前準備として、早めに登録しておきましょう。
2-3.保証期間の確認と設備へのメモ
住宅の設備(キッチン、トイレ、ユニットバス、給湯器、洗面台など)は各メーカーによって保証期間が異なるのが一般的です。
引渡しの際に、建築会社から各設備の保証期間一覧表がもらえると思いますので、その保証期間はしっかりと確認しておき、各設備に保証期間のメモを設置しておくことを推奨します。
保証期間の一覧表を定期的に見る人や、細かく記憶している方は少ないと思いますので、「いつの間にか保証期間が過ぎていた」という事態になりかねません。
設備の修理などは大きな費用が発生する場合があります。
保証期間のメモを設置しておけば、調子が悪いときに早めの対応を心がけることができるはずです。
fa-arrow-circle-right新築の「保証」については下記ページにまとめています。
2-4.初回点検までの準備
住宅を購入すると、一般的な建築会社では引渡し後3~6ヶ月間ほどで1回目の「無償点検」があるはずです。
その初回点検はとても重要ですので、事前に準備しておくことを推奨します。
住宅は、住み始めた後に気が付く問題点が必ずあります。
ちょっとドアが開けづらいとか、壁紙が剥がれてきたとか、いろいろな不備があります。
緊急性が高いものはすぐに建築会社に連絡すれば良いと思いますが、緊急性が低いものに関しては、問題箇所を写真に撮って残しておきましょう。
初回点検時に問題箇所のリストを担当者に渡せば、解決してくれるはずです。
2-5.将来のメンテナンス費用を抑える工夫
ここでは、将来メンテナンス費用を抑えるための工夫を2点紹介します。
住宅において特に劣化が早いのが、バルコニーや屋上の床(防水加工)と、犬や猫を飼った(飼っている)場合などの床フロア(フローリング)です。
バルコニー・屋上の「シート防水・FRP防水」を紫外線から守る
南側のバルコニーや屋上の床が「シート防水・FRP防水」加工の場合、紫外線を強く受けると劣化が早くなってしまいます。
水漏れの原因になったり、貼り直しの時期が早まってしまいますので、紫外線を防いでおくのが理想的です。
紫外線を防ぐ方法はとてもシンプルで、例えば以下のようなウッドパネルを敷き詰めれば良いでしょう。
それもバルコニーや屋上がとてもオシャレになります。
バルコニーや屋上が金属防水加工の場合は不要です。
フロアコーティングを検討する
最初はペットがいらないと思っていても、後々欲しくなることは良くあることです。
しかし、通常のフローリングですと、犬や猫を飼っているとかなりの速度で劣化が進みます。
犬や猫を飼った段階でフロアコーティングを検討しても、家具があるので移動に多額の費用や労力が発生します。
引越し前に検討しておくのが良いでしょう。
fa-arrow-circle-right新築後のフロアコーティングをやっておくべき理由をまとめています。
fa-arrow-circle-rightペットが滑り辛く、かつ傷付きにくいお勧めのフロアコーティング(施工エリア:全国)
fa-arrow-circle-rightメンテナンスに関しては下記ページにまとめています。
3.税金・給付金などの申請や支払い4選
続いて、住宅購入後にやることとして、税金や給付金などの申請や支払いがありますので4種類解説していきます。
どれも重要な項目となりますので、確認しながら「やることリスト」をまとめておきましょう。
3-1.不動産取得税や減税申請と支払い
最初に不動産取得税に関する申請と支払いがあります。
不動産取得税の申請に関しては、建物や土地を取得後、60日以内に以下の2種類を「県税事務所」に提出する必要があります。
- 不動産取得申請書
- 減税等申請書
特に減税等申請書は不動産取得税が安くなる軽減措置の申請書ですので、必ず提出するようにしましょう。
fa-arrow-circle-right不動産取得税については詳しくは下記ページにまとめています。
支払い金額の目安も上記ページに記載してありますので、ぜひ参照してください。
支払い時期も解説していますが、不動産取得後、おおよそ6ヶ月~1年以内に納付書が送られてきますので、それで支払いをしましょう。
3-2.すまい給付金の申請
国が用意している補助金の1つに、「すまい給付金」というものがあります。
※申請をするのに数万の費用が発生するので、ご注意ください。
すまい給付金の受付期間:2021年12月31日までに住宅へ入居(居住を開始)
すまい給付金の申請を建築会社に依頼していた場合でも、住宅購入後に自身で申請する必要があります。
■必要書類
すまい給付金は建築会社に依頼すれば必要書類を準備してくれます。
※自身で用意することができない書類もあります。
ご自身で用意するものは、以下の書類くらいでしょう。
- 給付申請書(国土交通省すまい給付金ホームページからダウンロード)
- 住民票の写し
- 個人住民税の課税証明書
- 給付金受取口座の通帳等のコピー
登記事項証明書や工事請負契約書または不動産売買契約書のコピーなども必要ですが、親切な建築会社なら全部一緒に用意してくれるでしょう。
■書類提出先
「すまい給付金事務局」へ郵送するか、「全国のすまい給付金申請窓口」で直接提出するか、の2択です。
- すまい給付金事務局:〒115-8691 赤羽郵便局 私書箱38号 すまい給付金申請係
- 申請窓口:「国土交通省すまい給付金ホームページ」から場所を検索
申請期限は、住宅の引渡しを受けてから1年以内です。
3-3.住宅ローン減税のための確定申告
住宅購入への補助金として最大額となる「住宅ローン減税(控除)」。
fa-arrow-circle-right住宅ローン減税(控除)について詳しくは下記ページにまとめています。
この住宅ローン減税を10年間(消費税増税後、一時的に13年間に延長)受けるためには、最初の年に「確定申告」が必要となります。
上記住宅ローン減税のページでも解説していますが、住宅を購入後、12月31日までに入居した年の、翌年2月中旬~3月中旬に確定申告をしなくてはいけません。
早めに税務署に行き、確定申告の方法を確認しておきましょう。
3-4.固定資産税の支払い
住宅購入後は1年に1度、固定資産税と都市計画税の支払いが発生します。
fa-arrow-circle-right固定資産税について詳しくは下記ページにまとめています。
支払い方法としては、送られたきた納付書で支払うだけですのでとても簡単ですが、金額が大きいため事前に準備しておきましょう。
上記ページにも記載してありますが、固定資産税は毎年1月1日に所有している土地と建物に対して課税されます。
ただ、1月1日に所有していても、課税期間は4月1日から1年間の税金になります(前払い)。
その後、4~6月頃に各市町村から納付書が送られてきますので、納付書で収めて下さい。
納付は1年分を一括で支払うか、4回の分割を選択できます。
※4回の場合の納税タイミングは市町村によって少し異なりますが、おおよそ4月、7月、11月、2月の年4回となります。
4.住宅購入後にやることリスト(一覧表)
最後に、本記事で解説した住宅購入後のやることリストを一覧表にまとめておきます。
実際に引っ越し後に印刷などして役立てて頂ければと思います。
項目 | やることリスト |
引越し前にやっておくべきこと | 近隣挨拶 |
火災保険加入 | |
入居前の住宅内外のチェックと撮影 | |
電気・ガス・水道の名義変更やインターネット回線契約 | |
引越し直後の早めにやるべきこと | 各種住所変更 |
各設備のメーカー登録 | |
保証期間の確認と設備へのメモ | |
初回点検までの準備 | |
将来のメンテナンス費用を抑える工夫 | |
税金・給付金などの申請や支払い | 不動産取得税や減税申請 |
すまい給付金の申請 | |
住宅ローン減税のための確定申告 | |
固定資産税の支払い |
最後までご愛読頂きまして誠にありがとうございます。