【建築会社の選び方】失敗する3つの大きな原因と対策

「新築では、大なり小なり、50%以上の人が後悔している」という情報があります。

下記、2つのアンケート結果をご紹介します。

私が主催するエコライフ研究所では、定期的に住宅ユーザーの意識調査を行なっています(「家づくりに関する消費者意識調査」)。
(中略)
私たちのアンケート調査によると、なんと家を建てた人のうちの78%が3年以内に後悔しているのです。
建てたあとの生活の中で「しまった、こうしておけばよかった」と気づくわけです。こういう後悔の念は軽い重いの違いはあっても、家を建てた人なら誰もが抱いています。”

引用元:家づくりの教科書 2割の成功者になるために 著:中野博

では、住宅を購入した後で、実際に住み始めて“後悔”した人はいるものなのでしょうか。住宅購入者100人を対象に、購入後後悔したことはあるかについてアンケートをとってみました。

引用元: ARUHIマガジン『マイホームを購入して、後悔したことはある? その理由とは? 住宅購入者100人に調査』


2つ目のアンケートデータは2016年のものです。

新築で失敗する原因はかなり多種多様でいろいろなところにあると思います。

ですが、私は、住宅営業マンという経験を通して、肌で感じてきた「失敗の最大の原因」があります。

それは、やはり、

家族に合った(適した)【ハウスメーカー・工務店】を選んでいない

ということです。

 

1.適切な建築会社が選べない3つの大きな原因

家を建ててもらうハウスメーカーや工務店を選ぶ前に、多くの人が、インターネットで情報を集めたり、住宅展示場を回ったりすると思います。

その中で、少しずつ建築会社の良し悪しを判断して、候補をしぼっていきますよね。

ただ、その候補をしぼっていくとき「なんとなくの直感」で決めている人がほんとうに多い。

これでは間違いなく後悔するはず。

とくに候補のしぼり方で失敗しがちな原因は3つあると私は考えています。

  • 同じ価格帯の建築会社で比較しない
  • 建築会社の工事現場をまったく見ずに判断する
  • 設計士や営業マンの「提案力」を軽視している

この3つの原因と対策をそれぞれ解説していきます。

 

1-1.同じ価格帯の建築会社で比較しない

比較私が以前、働いていたハウスメーカーは「断熱・気密」の性能が高いのがウリでした。

なので、当然、そこに興味があるお客様が多く契約して頂くわけです。

それ自体はもちろん当たり前のことですが、問題は契約までの過程になります。

多くのお客様が最終的には候補を2~4社ほどにしぼって「プラン」「見積り」を比較するのですが、次のようなハウスメーカーで比較する方が圧倒的に多かった。

  • 断熱・気密が得意なハウスメーカー「A社」 坪単価60万円
  • 断熱・気密が得意なハウスメーカー「B社」 坪単価50万円
  • 断熱・気密が得意なハウスメーカー「C社」 坪単価40万円

ここにおおきな落とし穴があります。

私が営業マンの経験を通して強く感じるのが、「この3社を比較してなんの意味があるのか」ということです。

この3社で比較して、予算がまったく問題なく届くのであれば「A社」にするはず。

届かないのなら「B社」、または「C社」になるでしょう。

この3社の比較は、全く意味がない、と言えばウソになります。

たとえば次のようなメリットが考えられます。

  • 相見積もりによって、候補のハウスメーカーの金額を下げる
  • コストパフォーマンスが良いのか悪いか、が判断・比較できそう

しかし、この2つのメリットはほとんど意味がありません。

坪単価10万円も差があるハウスメーカーなら、住宅営業マン達は「金額勝負する意味がない」と考えます。

お客様の予算次第で優劣が決まるからです。

普通は、「ヤバイ、競合に負けそう」という時に値下げするのが定石ですよね。

それに、コスパが良いかどうか、なんて、実際のところ、絶対に分かるわけがありません。

大ベテランの営業マン自身も分からないですし、1棟あたりの利益が分かるわけでもないわけですから。

つまり、大切なことは

建築会社・営業マンが言ってくる「ウリ」に振り回されず、同じ価格帯の建築会社で比較すべき

ということです。

たとえば、「断熱・気密」の性能が高いに越したことはありませんが、あなたの家族に適した「断熱・気密」の性能がどれくらいか、ということは誰にも分かりません。

だから、「断熱・気密」などの性能という、一部分に「囚われすぎてはいけない」と思います。

それに、「ハウスメーカー」の方がいい、「工務店」の方がいい、というカテゴリにもこだわるのも危険です。

近年では、ハウスメーカー・工務店の境界もかなり曖昧になってきていて、設備が充実している工務店もあれば、間取りの自由度が高いハウスメーカーだってあります。

先入観があると、良い建築会社と出会う可能性が下がってしまうわけです。

結局、あなたの予算が届く範囲で、優先順位とバランスを考え、そこにもっとも適した建築会社を選ぶべきなんですよね。

■同じ価格帯の建築会社を探す方法

ハウスメーカーや工務店のホームページを見ても、料金が書いてあることは少ないですよね。

たくさんの住宅展示場を回って価格帯を調べるのも大変です。

でも、インターネットで簡単に調べることができます。

不動産で有名だと思いますがHOME'Sで住宅カタログを徹底比較<無料>というサービスです。

予算から選ぶ

この画像の通り、「建物の価格帯別」に建築会社を探すことができます。

それも「自分が住んでいる地域」の建築会社です。

それに各建築会社のカタログを一括で取り寄せることもできます。

入力時間は3分も掛からないと思います。


HOME'Sで住宅カタログを徹底比較<無料>
には多数のメリットがあります。

LIFULL HOME'S 注文住宅カタログ請求(無料)のメリット
  • 無料で簡単に複数社の住宅カタログを一括請求ができる
  • 各メーカーのおおよその価格が分かる
  • 実績のある安心・安全の優良住宅メーカーが豊富
  • 月々支払額・世帯人数・建築予定地をいれると条件にあった住宅メーカーが見つかる
  • 無料で【はじめての家づくりブック】をプレゼントしてもらえる

一度、先入観にとらわれず、同じ価格帯の建築会社のカタログを比較してみましょう。

実はあなたに適したハウスメーカーや工務店が見つかるかもしれません。

 

1-2.建築会社の工事現場をまったく見ずに判断する

住宅業界は「クレーム産業」と言われている事実をご存知ですか?

働いている従業員はほぼ全員知っています。

それだけクレームは多く発生するのが住宅業界。

冒頭で記載したとおり、50%以上の人が「後悔」を感じているわけですから、当たり前ですよね。

ただ、そのクレーム、実はその多くが「工事現場」から生まれるクレームなんです。

例えば、

  • クロスや建具の仕上げが汚い
  • 〇〇に傷が残っている
  • 職人が敷地内でタバコのポイ捨てをしていた
  • 図面と〇〇が違う

などなど、挙げたら無数にでてくる、でてくる。
100個以上でると思います。

そして、お客様はこう言います。

「私たちは〇〇会社を信じていたのに、裏切られた気分です」と。

営業マンをやっていたので、お客様の気持ちは痛いほど、とても痛いほどわかります。

でも問題は、お客様「何を信じていた」のでしょうか?

正確には、「営業マン・設計士の人柄」や「会社のアピールポイント」を信じていただけ、ということがとっても多いんです。

大きな問題は、「契約前に1度も工事現場を確認せず、建築会社を信じてしまうこと」なのではないでしょうか?

これでは高い確率で「後悔」してしまうはずです。

建築会社と契約する前に、必ず1社3つ以上の工事現場を確認することを推奨します。

工事現場をチェックする方法やポイントをまとめているので、ぜひご覧ください。


 

1-3.営業マンや設計士の「提案力」を軽視している

オプション費用の説明中私は以前、比較的、住宅の性能が高いハウスメーカーに勤めていました。

だからこそ、住宅の「性能」は大事だと思っています。

しかし、それ以上に、営業マンや設計士の「提案力」が家づくりには重要で、必要不可欠だと考えています。

「提案力」というのは、何も「良い間取り」に関係があるだけではありません。

特に営業マンはその後の、「カラーコーディネート計画」「外構(エクステリア)計画」「電気・照明・コンセント計画」「引渡し後のアフターフォロー」などの【窓口】となる場合が多く、「ディレクター」という立場であると考えるべきです。

もちろん、コーディネートや外構、コンセント計画などは、それぞれの専門家のアドバイスに従うことになるわけですが、それを「監修」するのは「営業マン」というわけです。

当然、新人の営業マンなら、たとえば外構計画に口を出しませんが、ベテランで力がある営業なら、必ず事前アドバイスをくれたり、各専門家の提案に問題がないか確認します。

つまり、それだけ営業マンたちの「提案力」は重要です。

そもそも提案に一生懸命になっていない営業マンなら、その後のアフターフォローも一生懸命になるわけがありません。

そして、何より重要なポイントは

営業マンたちの「提案力」を測る・チェックするタイミングは、「間取り(プラン)」「見積り」の提案のときしかない

ということです。

それだけプラン提案時の営業マンたちを真剣に推し測る必要があると私は強く思います。

決して7~8社以上のたくさんの建築会社からプランを受ける必要はありません。

ただ、最低でも3社以上は、しっかりとプラン提案してもらい、真剣に比較すべきです。

どうしても時間がないのなら、複数のハウスメーカーや工務店から間取り(プラン)や見積りを一括で提案してもらえる無料のサービスがありますので紹介します。

【タウンライフ家づくりのプラン・見積り一括サービス】というサービスです。

間取りの要望を伝えればプランを複数のハウスメーカーや工務店が無料で提案してくれるサービスですし、様々なアイデアやアドバイスが複数社からもらえます。

また、複数社の「資金計画書」を比較できるので、建物価格だけでなく工事費や諸経費も比較できます。

建築会社側も相見積りされていることが分かるので、より良いプランを提案しようとしたり、少しでも値引きした見積りを出してもらえる可能性も高くなります

それにタウンライフ家づくりのプラン・見積り一括サービスには、他にも多数のメリットがあります。

タウンライフ家づくりのプラン・見積り一括サービスのメリット
  • 全て完全に無料
  • ネットで3分入力するだけで完了。住宅展示場を回る手間が大きく省ける
  • 色々な設計士のプランを参照し、間取りのメリット・デメリットを比較できる
  • 各建築会社の資金計画書を参照し、工事費や諸経費なども比較できる
  • 登録されている注文住宅会社は厳選な審査をクリアしているから安心できる(優良企業600社以上が登録)
  • GMOリサーチの注文住宅部門アンケートで「満足度」「使いやすさ」など3部門でNO1
  • 土地探しや提案も手伝ってもらえる
  • 住宅ローンなど様々な家づくりの情報が集めやすい

こういったサービスを使ってでも、効率よく、建築会社の「提案力」を比較して、判断すべきだと思います。

【タウンライフ家づくりのプラン・見積り一括サービス】

 

2.「建築会社の選び方」一覧

ハウスメーカーや工務店を選ぶときの注意点・ポイントをまとめたカテゴリがあります。

建築会社選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にして頂けたら幸いです。

「建築会社の選び方」カテゴリページ

 

本サイトを通して、後悔しない、素敵な家づくりになることを切に願っております。