【外構をおしゃれにするポイント】デザインの基本を把握しよう

「外構をおしゃれにするポイントを知りたい!」

「なるべくお金を掛けずにおしゃれな駐車場やアプローチ、フェンスにしたいんだけどどうすればいいの?」

家疑問くんそんな疑問にお答えします。

 

外構の計画を立てる時、おしゃれな実例をいろいろ探して参考にすると思います。

それも大事なんですが、実はおしゃれにするための基本的なポイントを押さえていないと、完成後に「もう少しこうしておけば良かったなぁ」と物足りない気分になってしまうことが多い。

特に費用を抑えれば抑えるほど後悔しやすいもの。

ですので、この記事を通してぜひおしゃれの基本ポイントを覚えて頂ければと思います。

本記事の内容はこちら。

  • 外構をおしゃれにするための基本的な4つのポイント
  • 「目隠し・フェンス」「駐車場」「アプローチ」をおしゃれにする基本的なポイント

では解説していきます。

1.外構は基本を押さえれば「おしゃれ」にできる

本章では、もっとも大切な外構をおしゃれにする基本的なポイント4つ解説していきます。

このポイントは基本というか「大前提の考え方」になるので、しっかりと念頭においておいてくださいね。

少し話は反れますが、外構は住宅のデザインアップの役割をもっています。

ただ同時に「機能的な役割」も持っていて、デザイン以上に重要なポイントです。

下記ページにて機能的な役割もぜひ覚えておいてください。


1-1.建物の外観に合わせて「スタイル」を決めておく

住宅に限らず、デザインの基本は「統一感」です。

外構の場合、たとえば門・アプローチ・駐車場など、それぞれにデザインの統一感も大切ですが、何より建物とデザインが合っていないと「おしゃれ」からは程遠くなる。

まずは外構業者に依頼する前に「デザインのスタイル」を決めておきましょう。

デザインスタイルは例えば「シンプルモダン」「和モダン」「ナチュラルモダン」などがあります。

スタイルについてまとめたページもあります。

外構業者への依頼のタイミングでデザインスタイルを伝えれば、イメージがしっかりと伝わって提案がぐっと良くなります。

新築の場合は、建物の外観とデザインスタイルをしっかりと合わせましょう。

もちろん外観とデザインスタイルを変えてコントラストを作る方法もありますが、デザインのプロでない限り難易度が高く失敗しやすくなります。

 補足
外構業者はインテリアコーディネーターなどのデザインのプロが在中しているわけではないので、なるべく難しいデザインは避けましょう。

カラーに関しても同様に、なるべく建物と「同系色」を選ぶのがオススメです。

配色のポイントや建物外観については下記ページをご参照ください。

1-2.門から玄関までを外構デザインの中心に考える

新築の外観デザインを【おしゃれ】にする9つのポイント(実例15選)で、建物の外観は「接道面(道路がある向き)」にお金をかけるべき、と解説していますが、外構の場合も同じで「門から玄関」までを中心にお金をかけるべきです。

つまり、「門から玄関」までを中心にデザインを作っていくのがポイントです。

道路から見える建物や外構が「家の顔」になるわけですから、そこに力を入れればデザインはぐっと良くなるはず。

そのための準備として次の2つを対応しておきましょう。

  • 外構業者に外観のパース図(立体的な図面)、特に道路面からのパースを渡しておきましょう(データでも可)。
  • 外構業者に、プラン提案時に建物と外構イメージを合わせたパース図を見せてほしい、と依頼しておきましょう。
 補足
ハウスメーカーや工務店に依頼すれば、建物のパース図を作ってくれます。

1-3.お金をかけないとデザインアップは難しい

かなり身も蓋もない話ですが、実際にお金をかけずにおしゃれな外構にするのは難しいと思います。

例えば40坪前後の土地で、100~150万円でおしゃれにしたい!となると、口には出しませんが外構業者の意見としては「それは無理だよ」というのが本音です。

特に新築の場合、ハウスメーカーや工務店での予算組みで失敗しているケースがあります。

外構の費用については下記ページにまとめています。

もしも外構に予算を使えないけどおしゃれにしたい場合は、苦肉の策ですが次のような対応もあります。

  • なるべくフェンス・照明・庭・植栽などは省き、「門~玄関」に予算を集中する。
  • 新築直後にすべての外構を完成させようとせず、例えば外構の半分を3~4年後にやる。

中途半端な費用で外構をやる方が後悔につながりやすいので、段階的に工事を行うことも視野に入れるも十分にありだと思います。

外構を安くする方法をまとめたページもあります。

1-4.いろいろな外構業者がプランをもらってから考える

外構をおしゃれにするためには、自分たちのセンスやデザイン知識だけではやはり限界があります。

たっぷりと外構業者の力を借りる必要があるでしょう。

それも1社ではなく、複数の外構業者からプラン・提案ももらって「いいとこ取り」をするのがベストです。

最近では外構も下記のような一括見積りサービスがありますので利用するといいと思います。

特に一括見積サービス経由で依頼した場合は、外構業者側も「比較される」と分かっていて見積りを作ることになりますので、より良い提案になる可能性が高いですし値引き交渉もしやすくなります。

中でも【タウンライフ外構・お庭プラン一括見積サービス】という無料のサービスがオススメです。

外構の一括見積りサービスについて、詳しくは下記ページでまとめています。

2.フェンス・目隠しをおしゃれにする3つのポイント

2章からは場所別に外構をおしゃれにするためのポイントを解説していきます。

本章ではフェンスや目隠しのポイントからいきます。

2-1.あくまでも建物のデザインが主人公

外構の中でフェンスや目隠しのための植栽・背の高いフェンスはかなり目立ちます。

周辺から見ると目線の近くに位置からです。

1章でも述べた通り、大切なのは「建物との統一感」。

フェンスや目隠しを目立つデザイン・カラーにしてしまえば全て台無しになってしまいます。

この画像のフェンスは建物と同系色が使われていてデザインの統一感がありますね。

フェンス下のブロック塀は外壁の一部分とデザインを合わせているのもポイントです。

建物も外構も含めカラーはおおよそホワイト・ブラウン・ダークブラウンの3色にまとまっています。

これは【インテリアの配色】カラーの基本でオシャレ自慢できる部屋になるの記事で解説しているように、ベース・メイン・アクセントカラーの割合が「6:3:1」の黄金比になっています。

2-2.フェンスは高くしすぎず、目隠しは植栽でカバー

プライバシーを守るため、フェンスを高くして目隠しする場合があると思います。

しかし、目隠し用にフェンスを高くし過ぎると費用がアップしてしまうのはもちろん、圧迫感が出てしまうデメリットがあります

フェンスの隙間を小さくしても今度は採光が減ってしまいます。

この画像では、1階の大きなサッシ(窓)の前に大きめの木を植えることで目隠しにしています。

こうすれば費用も掛かりません。


「斜めの角度から家の中が見えそう」と思うかもしれませんが、最近のサッシは遮熱・遮光性が高いペア・トリプルサッシになっているので、真正面じゃないと中が見えにくくなっています。

 注意
「防犯上フェンスを高くしたい」と思う方もいるかもしれませんが、それは逆効果です。外部から敷地内がよく見える方が防犯性がアップします。

2-3.フェンスは道路面(建物の正面)・リビングなど、場所を限定する

もちろん予算的や土地に余裕があれば、高価なフェンスで外周面をぐるっと囲んでも問題ないでしょう。

でも現実問題、お金持ちでなければ難しいですよね。

であるなら、フェンスの場所を減らして限定し、その分フェンスのグレードをアップした方がデザイン性はアップします。

特にファサードと呼ばれる建物の正面・道路面のフェンスには費用をかけると良いと思います。

それ以外の部分は、また資金が溜まってから実施しても全く問題ないはずです。

3.駐車場をおしゃれにするコツとは?

3章では駐車場をおしゃれにするコツを解説していきます。

カーポートに関しては正直、1章の基礎的なポイントさえ押さえておけば、後はかけるお金次第でおしゃれになるので、本章では割愛します。

3-1.外構スタイルに合わせてコンクリートに変化をつける

駐車場は一般的にコンクリートが主流ですが、同じコンクリートでも仕上げ方法にいろいろな種類があります。

  • ハケ引き仕上げ
    仕上げのときにハケを目をつける方法。何本もの線が入り模様のように見え、かつすべり止め効果もある。
  • 洗い出し仕上げ
    コンクリートに砂利を混ぜ、最後の水を洗い流して砂利を浮かせる仕上げ。金額がアップするが様々な細かい石の模様を作れる。
  • スタンプコンクリート
    コンクリートに色をつけた後に、型を押し付けて模様をつける方法。金額が高くなるがデザイン性が高く、バリエーションが豊富。

コンクリート全て「洗い出し」や「スタンプコンクリート」にしてもおしゃれだと思いますが、コストが上がってしまいます。

一部分に使い変化をつけることでコストを抑えつつおしゃれに仕上がるはずです。

この画像ではいくつかのブロックで変化つけています。アプローチに乱形石のワンポイントもいいですね。

平坦なブロックにするよりもずっとおしゃれです。

特に上記画像は建物がモノトーンになっていて、そのデザインと合わせているところがグッドデザインだと思います。

3-2.コンクリートの間に芝生や植栽を取り入れる

もし予算に余裕があれば、コンクリートの間に「芝生」や「かなり背の低い植栽」を取り入れると、デザイン性が一気にアップします。

こちらの画像ではアプローチ脇の芝生に合わせて、駐車スペースの仕切りに芝生を挟んでいます。

コンクリートだけでは単調だったと思いますが、洋風の柔らかいイメージの建物と芝生の相性がばっちりですね。

コンクリートに少しの緑が入るだけで外構全体が柔らかくなり、デザイン性がアップしますし、コストもまずまず抑えられます。

 補足
芝生や植栽は冬になると枯れてしまうので、冬のイメージも計算に入れておきましょう。

3-3.コンクリートに玉砂利を加えて予算を抑える

上記のような芝生や植栽でなくても、玉砂利を挟むことで予算を抑えつつ、おしゃれに仕上げることも可能です。

こちらの画像は「コンクリート+玉砂利」がシンプルモダンな建物とイメージがしっかりと合っていますね。

無機質になり過ぎないように、建物の木目、ウッドデッキ・門柱の木目が柔らかいアクセントになっていてとてもおしゃれです。

「コンクリート+玉砂利」は費用を抑えつつ、しっかりと変化をつけることができるのでオススメですが、単調になりやすいので植栽などでカバーしましょう。

4.「門~アプローチ~玄関」にはコストを集中しよう

1-2章で解説したとおり、門~玄関までの外構はデザインの中心となる大切なポイント。

本章ではアプローチがおしゃれになるポイントを4つ紹介していきます。

4-1.アプローチはカーブを描きつつ奥行や高低差を出す

特に都市部の狭い敷地の場合は、直線的なアプローチではなくカーブを描くと奥行きが出ておしゃれになります。

また、可能であればアプローチの途中でスロープや段差などで高低差を作っていくとなおグッドです。

「庭を広くしたい」とか「植栽をいろいろ植えたい」という希望もあるかと思いますが、敷地に余裕がない場合はなるべくアプリーチスペースを優先した方がデザイン性は上がるはず。

「おしゃれ」を優先したい方はぜひ「スペース」「コスト」をアプローチに集中させましょう。

4-2.凹凸・立体感のある門柱を作る

門柱は人の顔で言えば「目や鼻」に位置するポイントで、外構デザインの中でも最重要な場所と言えます。

ここにはやはりコストを集中させるのが望ましいと思います。

また、門柱自体に凹凸や立体感を作ることで、外構全体の雰囲気が良くなります。

この画像の門柱は上端がカーブを描いていて柔らかい印象があります。

門柱自体も横にやや丸くなっているのがポイントで、アプローチが短いというデメリットを補って立体感を演出しています。

アプローチの高低差にレンガを設けてアクセントにすることで、高低差を作り出しているのも高いセンスだと思います。

4-3.アプローチの地面は建物とテイストを合わせる

アプローチの地面をどんなデザインにするかは門柱の次に重要なポイントです。

建物と外構のデザインをつながる役割を持っていますので、デザインのテイストはしっかりと合わせましょう。

こちらの画像では、建物の南欧風のデザインと、アプローチの地面のテイストがばっちり合っていますね。

例えば、建物がシンプルモダンなら角ばったタイルや石の組み合わせで、表面はツルツル。

建物が洋風なら、丸みのあるタイルや石の組み合わせで、表面はザラザラ。

と、テイストのパターンはおおよそ決まっているので、実例を探すときに参考にしてみて下さい。

4-4.アプローチにライトや植栽を集中させる

デザイン性を上がるために、次に考えるべきは照明や植栽です。

予算に余裕がなければ難しいところなので、資金が溜まった後に実施してもいいところだと思います。

ただ、なるべく照明も植栽も、いろんな場所に点在させず、アプローチに集中させてコストを抑えるようにしましょう。

この画像では門柱と植栽をアッパーライトで照らしています。

外構のライトは2カ所だけなのに、植栽と合わせることで高いセンスを感じますね。

人工芝についてまとめたページもあります。

5.まとめ

外構をおしゃれにするポイントはお分かりになりましたか?

ここで解説した基礎的なポイントを踏まえた上でたくさんの実例を探したり、複数の外構業者からプラン提案をもらえば、ある程度コストを抑えつつ、おしゃれなデザインの外構になるはずです。

しかるべきポイントを優先して「コスト」「スペース」を集中させ、建物を際立たせるためのデザインが理想的だと思います。

 

最後までご愛読頂きましてありがとうございます。