【インテリアスタイル12種類を解説】費用・素材・色・形で選ぶ

「インテリアのスタイル・テイストってどんな種類があるの?」

「インテリアのスタイルのそれぞれの特徴やポイントが知りたい!」

家疑問くんそんな疑問にお答えします。

 

新築のタイミングに限らず、室内のインテリアはなるべくオシャレにしたいですよね。

そのために「スタイルやテイストを統一したい」と考えます。

ただ、忘れていけないのが、それぞれスタイルには「難易度」や「費用」の差があるってこと。

例えばモダンな雰囲気にしてみたいとやってみたものの「なんかイメージと違った」とか、「こんなに家具って高いの!?」と、中途半端なインテリアになってしまうことがあります。

だから、本記事では12種類のスタイルの難易度や費用も含め、特徴を解説していきます。

本記事で解説する各スタイルの特徴は次の通りです。

  • 難易度
  • 価格
  • 各スタイルを構成する「素材」
  • 構成するアイテムの「質感」
  • 構成するアイテムの「形(フォルム・ライン)
  • 各スタイルを構成する「カラー」
  • 特徴

では解説していきます。

1.インテリアをおしゃれにするためのスタイルの基本

何事も基本が大事。

スタイルを決める上でもやっぱり基本が大切です。

1章では3つの基本を解説していきます。

素敵なインテリアにするための「基本」をまとめたページもあります。


1-1.好みだけでなく、難易度や価格も考慮する

家づくりや土地探しでも、理想を追いかけすぎれば予算オーバーしてしまいますよね。

インテリアのスタイル選びも同様です。

好みだけを追いかければ、途中でお金が尽きてしまったり、実は統一感を出すのが難しいスタイルだったために、パッとしないインテリアになってしまうもの。

理想と現実をしっかりと分けて、実現可能な範囲で楽しんだ方が、結局オシャレになるはずです。

各スタイルには難易度や価格差がありますので、最初から考慮して選びましょう。

1-2.スタイルに統一感を出す4つのポイント

インテリアのスタイルを決めた後、いろいろなイメージ画像を参考にしつつ、「何となく」でアイテムを決めている人も多いのではないでしょうか。

しかし、何となくで決めていくと、購入した後に「あれ?なんか合わない」と失敗する確率が高くなる。

これを防ぐために、各スタイルの4つのポイントをしっかりと抑えておく必要があるんです。

4つのポイントは次の通り。

  • 素材(例:木・ガラス・石)
  • 質感(例:つるつる・ごつごつ)
  • (例:自然な曲線・直線的)
  • カラー(例:白・黒・木目)

各スタイルに合わせて、この4つのポイントを統一していくことで、グッとオシャレなインテリアになっていくわけです。

インテリアのカラー・配色についてまとめたページもあります。

1-3.新築なら外観・外構デザインと統一しよう

もしも注文住宅の購入やリフォーム・リノベーションをするタイミングであれば、インテリアのスタイルは建物の外観や外回りの外構とも統一しましょう。

もちろん、2階部分、一部の部屋だけを別のスタイルにするのは素敵ですが、特に1階はなるべく統一するのがオススメです。

建物や外構と室内がバラバラだと、玄関から入った後の違和感が生まれてしまったり、外から窓ガラス越しに見えるインテリアとの違和感ができてしまいます

 補足
スタイルは完全に統一しなくても、例えば外観はシンプルモダン、室内はナチュナルモダン、というように、系統が似ていれば問題ありません。

建物の外観や外構のデザインについてまとめたページもあります。

 

では、ここから12種類のスタイルを1つずつ解説していきます。

2.オーソドックスな3種類のスタイル3選

2章は、インテリアのスタイルの中でポピュラーで基本的なものを3つ紹介します。

2-1.モダン

難易度
価格
素材コンクリート・ガラス・人工的(・木)
質感光沢・重量感・硬い・無機質
フォルム直線・面・人工的な曲線
〇白・●黒・グレー(・緑)

クールでスタイリッシュなスタイルです。

比較的、男性が好むデザイン。

モノトーンな色調となるのであまり難しいスタイルではありませんが、重量感や光沢を出そうとすると費用が膨らみやすいスタイルになります。

アクセントでグリーンを加えると際立ちます。

この画像は白と黒の配色バランスが素晴らしいモダンスタイルです。

キッチン裏のクロスとフローリングが少し柔らかい質感になっているので、硬くなり過ぎていないポイントもgoodですね。

モダンスタイルは、他のスタイルとミックスされることが多い人気のスタイルです。

「シンプルモダン」「北欧モダン」「和モダン」など、他のスタイルのアクセントとして利用されたり、高級感を加えたい時にも便利です。

2-2.シンプル

難易度
価格
素材ステンレス・プラスチック・タイル・木・ガラス・化学繊維
質感さらさら・つるつる
フォルム細い・直線・軽い・フラット
〇白・グレー・ベージュ・黄緑

都会的で、清潔感のある少しクールなスタイルです。

ニトリやIKEAなど有名な量販店で扱われているアイテムはシンプルなものが多く、費用を抑えることができます。

それに、白・グレー・ベージュと類似色を多用するため難易度も低く、もっともやり易いスタイルと言えます。

人気があるスタイルですが、ありふれたデザインになりやすいため、アクセントの付け方に工夫が必要です。

画像は白・木目で統一しつつ、グリーンでアクセントをつけています。

折り上げ天井の木目の使い方がgoodですね。

シンプルデザインは難易度・価格ともにバランスが良く人気ですが、物足りない感覚が残りやすいため、他のスタイルと組み合わせたり、クロスの一部や家具で思い切って遊んだカラーを入れるとさらにオシャレになると思います。

2-3.ナチュナル

難易度
価格
素材木・土・皮・石・天然繊維
質感ざっくり・ごつごつ・自然
フォルム自然な曲線・自然な直線
ベージュ・ 茶色・

天然木(無垢材)など、自然なものをもっとも多用するスタイル。

色彩よりも素材感を出すことで、優しくて落ち着く空間になります。

難易度も価格もバランスが取れていてやり易いスタイルですが、家電などの人工物と合わせるのが少し難しい特徴があります。

この画像は全体的にウッドベースで統一されていて、レンガ風のアクセントクロスがとてもマッチしているオシャレなインテリアに仕上がっています。

照明やチェアを見ると、少しだけカフェ風なインテリアが混ざっていますが、これもアクセントになっていていいですね。

ナチュラルスタイルは都会の生活と馴染まない場合も多く、「シンプル」や「モダン」とミックスされることがあります。

他にも女性的な可愛さを取り込んだ「フェミニンナチュラル」、打ちっ放しのコンクリートなど無機質なものを加えた「マニッシュナチュナル」など、様々な種類のスタイルがあります。

3.特徴のある5種類の人気スタイル

3章では、以前から人気のある、やや特徴の強い5種類のインテリアスタイルを紹介していきます。

3-1.北欧

難易度
価格
素材天然木・タイル・ステンレス・ガラス・天然繊維
質感さらさら・ざらざら・つるつる
フォルム柔らかい直線・人工的な曲線・フラット
 〇白・●黒・ 茶色・青・

冬が長い北欧をイメージしたスタイルで、天然木やタイルなどナチュナルベースにしています。

ただ、ナチュラルスタイルと異なり、色鮮やかなの北欧風の家具や照明を使って高級感やヴィンテージ感を出していくため、費用が高くなりやすい特徴があります。

北欧家具専門のお店や通販も多く、難易度は意外に高くありません。

画像は白をベースカラーにしつつ、フローリングや梁、木製の建具(ドア)で素材感を出しています。

そこに北欧っぽいターコイズブルーのソファやラグがアクセントになっていて、バランスがばっちりですね。

北欧風の家具は、モダンやシンプルなど他のベーススタイルに合わせやすいため、「北欧モダン」「北欧シンプル」「北欧カフェ」などミックススタイルのバリエーションが豊富です。

3-2.カフェ

難易度
価格
素材 天然木・コンクリート・ステンレス・石・レンガ
質感ざらざら・ごつごつ・自然・無機質
フォルム直線・人工的な曲線・重み
茶色・濃茶・●黒・ 緑・グレー

モダンとナチュラル(またはカントリー)なスタイルを混ぜ合わせたような、カフェスタイル。

昔ながらの自然で懐かしい風合いと、無機質で近代的な要素が混ざり合い、落ち着く空間でありながらカッコよさがあるスタイルで、人気も高いです。

ナチュナルモダンと比較して、ダークで重厚感や高級感があるイメージ。

そのため、家具や照明など結構お金をかけないと中途半端なデザインになってしまいやすい特徴があります。

「自然」と「無機質」という相反する要素を上手に織り交ぜる必要があり、難易度も高めです。

こちらの画像はフローリングや天井を無垢材で自然な雰囲気と、壁・照明のダークな雰囲気をバランスよく融合させていますね。
カフェスタイルにする場合は、モダンを強くするのか、ナチュナル(またはカントリー)を強くするのか、あらかじめ割合を考えておくと上手にデザインできると思います。

3-3.カントリー

難易度
価格
素材天然木・レンガ・土・天然繊維
質感ざっくり・ごつごつ・すれた
フォルム丸み・ぼってり・手作り感・重み
〇白・ベージュ・茶色・濃緑

カントリースタイルはヨーロッパの田舎をイメージしたデザイン。

ナチュナルに近いですが、より手作り感を強くしたり、欧米の家具や照明、小物などを揃えると、よりオシャレなスタイルになっていきます。

欧米風な家具を多用するため費用がアップしやすく、また手作り感を出すのは少し難しいデザインだと思います。

フローリング、梁、家具、などを無垢材にしつつ、欧米風のテーブルや照明に加え、食器類を上手に「見せる収納」にしていることでオシャレ感を演出しています。

カントリースタイルは他にも、イギリス貴族のイメージを盛り込んだ「ブリティッシュカントリー」、フランスの田舎を盛り込んだ「フレンチカントリー」、オールドアメリカのイメージを加えた「アメリカンカントリー」などなど、様々な種類のスタイルがあります。

3-4.クラシック

難易度
価格
素材天然木・大理石・天然繊維・多様な柄や織
質感自然な光沢・つるつる・さらさら・重厚
フォルム緩やかな曲線・複雑な曲線・重い・太い
 茶色・濃茶・濃青・えんじ

中世以降の伝統的なヨーロッパの雰囲気を盛り込んだクラシックスタイル。

ゴージャスなインテリアをふんだんに取り入れるためにもっとも費用が大きくなる。

かなり資金に余裕がある方しかなかなかできない上に、鮮やかな装飾を組み合わせていくため難易度ももっとも高いです。

ヨーロッパ風なゴージャスなシャンデリア・カーテンを盛り込んでいますが、カラーに統一感があるため落ち着いた雰囲気で嫌みがないのがgoodですね。

クラシックスタイルは、他に素材感やアンティーク感を強調した「トラディショナルスタイル」、貴婦人のようなフェミニンを加えた「エレガントスタイル」など、いろいろな種類のスタイルがあります。

3-5.アジアン・和風

難易度
価格
素材古材・土・紙・籐(とう)・い草
質感素材感・ざらざら・ごつごつ
フォルム直線・緩やかな曲線・太い
ベージュ・茶色・濃茶・淡い緑・えんじ

アジアンスタイルは、日本以外に「中国」「韓国」「インドネシア」「タイ」などの独特な雰囲気を持つスタイル。

各国を象徴する素材、古材・土・紙・籐などに、伝統的な家具などを盛り込むインテリアで、落ち着きのある空間になります。

販売されている家具を探すとリゾート風なものも多く、費用は上がりやすい特徴があります。

難易度は少しだけ高めでしょうか。

こちらの画像は純粋なアジアンスタイルではなく、「アジアンリゾートスタイル」になっていますね。

アジアンリゾート風な家具と、モダンな雰囲気とマッチして、ホテルのようにとてもオシャレに仕上がっています。
アジアンスタイルは、よりエスニック感を出すか、リゾート感を出すかで雰囲気が全く変わってきますので、あらかじめ割合を決めておくのが良いと思います。

また、2~3種類の国のインテリアを混ぜ込むとかなりグチャグチャしやすいため、しっかりと統一すればオシャレに仕上がるはず。

4.バランスが良い4種類のミックススタイル

スタイル同士を混ぜ合わせることで、様々なオリジナルのミックススタイルを作り出すことができます。

インテリアの計画を立てる時は、最初からどのスタイルとどのスタイルを、どれくらいの割合でミックスするかは計画しておくのがオススメです。

本章では、ミックススタイルの中でも人気で、かつバランスが良いものを4つピックアップして紹介していきます。

4-1.北欧モダン

難易度
価格
素材木・ステンレス・ガラス・天然繊維・人工的
質感さらさら・つるつる・光沢・硬い・無機質
フォルム人工的な曲線・フラット・直線
 〇白・●黒・ 茶色・青・緑・グレー

北欧の古風なイメージではなく、フローリングやクロスなどがモダンな背景、そこに北欧家具を合わせていくようなスタイル。

北欧の家具でも、ややシックな印象のものを合わせていくと統一感が生まれる。

モダンも北欧もどちらも家具の金額が高めなので、費用が大きめ。

しかし、モダンの要素があるので、難易度は高くないのが特徴。

画像はモダンと北欧の両方の家具を上手に取り入れていて、落ち着いた雰囲気がいいですね。

白のクロスに花も加えて、暗すぎないように工夫してあります。

北欧・モダンとそれぞれ人気のスタイルをミックスしているので、万人受けするスタイルと言えます。

北欧スタイルに都会的な新しさを上手に加えていくのがポイントです。

4-2.和モダン

難易度
価格
素材ガラス・木・古材・土・籐(とう)・い草
質感光沢・重量感・硬い・素材感・ざらざら
フォルム直線・フラット・緩やかな曲線
〇白・●黒・ベージュ・濃茶・淡い緑

人気がなくなってしまった和風スタイルですが、モダンを加えることでスタイリッシュな和風となり、根強い人気の和モダン。

タタミルームだけ和モダンにする方も多いです。

モダン要素があるので、料金は少し高め。

でも難易度は高くありません。

画像はナチュラルモダンですが、少しだけ「和」を取り込んだスタイルで、とても清潔感があるデザインに仕上がっています。

フローリングや梁に無垢材が使われていて、落ち着くのに都会的な雰囲気もありますね。

モダンは和風に限らず、「中国」「韓国」「インドネシア」「タイ」などのアジアンスタイルとミックスしやすくて、個性的だけど個性的になり過ぎずとてもオススメです。

4-3.シンプルナチュラル

難易度
価格
素材木・土・石・天然繊維・プラスチック・タイル・ガラス
質感ざっくり・自然・さらさら・つるつる
フォルム自然な曲線・細い・直線・軽い
ベージュ・ 茶色・緑・〇白・グレー

シンプルだけ、ナチュラルだけ、では物足りない方に、両方をミックスしたオーソドックスなスタイルです。

難易度も価格も標準的ですし、先々スタイルに飽きてきたら、他のスタイルを取り込みやすい万能なミックススタイルと言えます。

新築計画のときに忙しくて、インテリアは後回しにしたい、という方にはオススメのスタイル。

画像は白のクロスやカーテンをベースにしつつ、フローリング・建具・テーブルに木目を使って統一しています。

いろいろなデザインの家電や家具をこのスタイルを加えても、ほとんどマッチするはずです。

デザインの失敗リスクが低いミックススタイルです。

ミックスする前には、シンプルの割合とナチュナルの割合をしっかりと決めておきましょう。

50:50にするよりは、どちらかに寄せた方がオシャレになりやすいと思います。

4-4.ナチュラルモダン

難易度
価格
素材木・土・石・天然繊維・ガラス・人工的
質感ざっくり・自然・光沢・硬い・無機質
フォルム自然な曲線・直線・フラット・人工的な曲線
ベージュ・ 茶色・緑・〇白・●黒・グレー

ナチュラルとモダンを合わせてこのスタイルもとても人気です。

無垢材や土・石で自然な雰囲気を作りつつ、シャープな家具で都会的な新しさを加わっていくのが一般的。

モダンな家具の影響で金額は少し高めになりますが、難易度は低めでデザインし易いと思います。

フローリングと梁でナチュナル感のある背景に、スタイリッシュで光沢のある家具や棚を合わせています。

白ベースの背景に高級感がしっかりとマッチしていてオシャレな仕上がりですね。


ナチュナルとモダンという相反するスタイルをミックスすると、例えばナチュナルで感じやすい「古さ」や、モダンの「硬さ」などのデメリットを補う形になるため、とてもバランスの良いデザインになりやすいと思います。

5.まとめ

インテリアデザインの基本や、各スタイルの特徴はお分かりになりましたか?

スタイルの名称やイメージに合わせていくより、どんな素材・質感・形・色にしていくかを決めることで、デザイン全体のバランスが取れてオシャレに仕上がるはずです。

ぜひ、いろいろなスタイルをミックスしてみて、オリジナルの素敵なインテリアを作って頂ければと思います。

 

最後までご愛読頂きましてありがとうございます。