リビング階段で後悔しないための7つの対策ポイント

リビング階段




家疑問くん
新築では絶対にオシャレなリビング階段にしたい!
でも、ネットには後悔することがたくさん書かれてるし、
住宅営業マンや設計士にはデメリットが多いって言われて、すごく不安。
リビング階段にしても後悔しない方法って無いの?」

 

そんな疑問にお答えします。

 

本記事の内容はこちらです。

本記事の内容
  • 新築でリビング階段にする際の注意点や失敗しないための対策方法。
  • リビング階段の一般的に言われるメリット、デメリットが分かる。

では早速解説していきます。

※さくっと対策だけを知りたい方は4章からお読みください。

⇒ リビングの間取りで失敗しない為の方法は下記ページにまとめていますので、合わせてご参照下さい。

 

1.リビング階段って何?

リビング階段写真

ほとんどの方がご存知だと思いますが、間違いがないように念のため「リビング階段」とはどんなものかを解説します。

リビング階段はその名の通り、リビングスペースと繋がっている階段を指します。

上記画像がまさにリビング階段です。

補足
リビングダイニング(LD)が一体型で、階段がダイニングに繋がっている場合もカテゴリとしては「リビング階段」になります。

20年くらい前までの日本住宅では、玄関ホールかホールから繋がる廊下に階段があるのが当たり前でした。

廊下から各部屋やリビング、2階にアクセスするのが昔の住宅の常識でしたが、段々と「廊下」スペースが減り、リビング階段が普及してきました。

 1-1.リビング階段の種類

リビング階段と言っても、いくつかのタイプに分かれます。

■吹き抜けが繋がっているか否か

一番大きな区分けがリビング階段と吹き抜けが繋がっているかどうかです。

吹き抜け繋がってるかどうか

上記写真(左)は1Fの天井の一部が吹き抜けになっていて、その吹き抜けとリビング階段が繋がっています。

上記写真(右)は吹き抜けが一切無いタイプになります。

もちろんリビング階段が吹き抜けと繋がっていた方が開放感は大きいですが、その分冷暖房効率が悪くなるというメリット・デメリットがあります。

 

■階段がスケルトンタイプ(アルミフレーム)か否か

スケルトンタイプリビング階段特に吹き抜けと繋がっている階段は上記写真のようにスケルトンタイプになっていることが多いです。

スケルトンタイプのフレームは少ない面積で階段を支えなくてはいけない為、木よりも強度のあるアルミを使っている場合が多いです。

スケルトンタイプは開放感がアップし、かつスタイリッシュなデザインを作り出すメリットがありますが、コストがかなりアップしてしまうデメリットがあります。

 

2.一般的に言われるリビング階段のメリット

リビング階段は今やかなり一般的になっていますし、ネットで調べれば詳しく書いてあるサイトが多数ありますので、ここでは簡単にリスト程度に留めておきます。

一般的に言われるリビング階段のメリット
  • 家族が顔を合わせる機会が多くなる
  • リビングが開放的になる(特に吹き抜けと繋がっている階段)
  • アルミフレームにアクリルパネルなどを用いるとオシャレで高級感が出る
  • 1階と2階でコミュニケーションが取りやすくなる
  • 階段が明るい

実際に色んなお客様の間取りに関わってきてリビング階段も見てきましたが、開放感はアップしますし、階段が明るくなるのは間違いないと思います。

ですが、顔を合わせる機会が多くなる、というメリットに関しては少し疑問を持ちます。

最近の住宅はLDKが一体型になっていて、ほとんどの場合家族はLDKに集まることが多くなります。

食事する時はもちろん、冷蔵庫が部屋にでもない限り、のどが乾いたらキッチンに来ます。

つまり、家族は必然的にLDKに来る機会が多くなります。

当然、階段の場所がリビングにあろうがホールにあろうが、さほど大きな差は無い、というのが実際では無いでしょうか。

 

リビング階段を検討する際は、コミュニケーションに関してはさほど気にせず、開放感やオシャレ感を突き詰める方が絶対に良いと思います。

 

3.一般的に言われるリビング階段の後悔しやすいポイント

続いて、一般的に言われるリビング階段のデメリット、後悔しやすいポイントについて触れていきます。

メリット同様に、別の多くのサイトにデメリットが記載されていますので、ここでも簡単なリストにします。

一般的に言われるリビング階段のデメリット
  • リビングが寒くなりやすい(冷気は下にたまりやすい為)
  • 冷暖房効率が悪く、電気代が高くなる
  • 臭いが2階に上がってしまう
  • 音が2階に漏れやすい
  • 子供の友人の来客時、リビングを通るので毎回リビングを片しておく必要がある

近年は住宅性能が高まってきていますので、以前に比べたら寒さや冷暖房効率が悪くなるデメリットはずいぶん緩和されてきています。

ですが、やはり何の対策もせずにリビング階段にしてしまっては、これらのデメリットが大きな後悔を生み出してしまいます。

特に施工会社の設計士や住宅営業マンに、「リビング階段にしたい」と話しているだけであれば、彼らはリビング階段のデメリットをしっかり話してくれる可能性はかなり低いと思います。

⇒ 間取りの要望を伝える際の注意点は下記ページにまとめていますので、ぜひご参照下さい。


ですので、リビング階段で後悔しないための対策を次章にまとめていますので、しっかりと把握して間取りに活かして頂ければと思います。

 

4.リビング階段で失敗しないための7つの対策(新築時)

リビング階段イメージ3

本章では新築でリビング階段にする際の注意点や失敗しないポイントを7つにまとめています。

7つ全ての対策をする必要はありませんが、当てはまるリビング階段のタイプの項目は検討してみて下さい。

では一つずつ解説していきます。

 4-1.高断熱・高気密の建築メーカーを選んでおく

全体的に住宅性能、特に断熱・気密性能は高まってきています。

⇒ 「気密」断熱」についてご存じない方はこちらのページをご参照下さい。

ただ、その中でも断熱・気密性能が高いハウスメーカーや工務店を選ぶか、またはオプションなどで断熱材をグレードアップする方法も良いでしょう。

2018年10月現在ではZEHが普及してきていますので、ZEH仕様であれば文句なしの高断熱・高気密になります。

⇒ ZEHについて不明な方は下記ページをご参照下さい。

 

どの方法でも構わないと思いますが、住宅の断熱・気密性能が高ければ、吹き抜けと繋がっているリビング階段であろうが、冬の寒さは軽減できます。

また電気代もリビング階段でもかなり抑制できると思います。

私が現役時代のハウスメーカーは業界でもベスト5に入るくらいの高断熱・高気密でしたが、実際に吹き抜けやリビング階段のお客様も真冬の電気代が安いことに驚いていました。

 

また、気密性能がアップすれば、必然と換気性能も上がってきます。

リビング階段の場合、LDKの臭いが2階に上がりやすいデメリットがありますが、気密性が高ければそれも緩和されるはずです。

⇒ 換気に関してはご興味ある方は下記ページにまとめていますのでぜひご参照下さい。

 

 4-2.吹き抜けなしのリビング階段にする

もしも、費用面などの理由から、高断熱・高気密ではない住宅になった場合は、なるべく吹き抜けなしのリビング階段にしましょう。
(個人的意見としては「なるべく」というより「絶対」と言いたいです)

確かに吹き抜けなしの方が開放感もあってオシャレに仕上がるかもしれませんが、断熱・気密性がそれほど高くない場合は、冬の寒さがかなり厳しく電気代も大きく上昇する可能性があります。

断熱・気密の基準は、土地の状況や間取りにもよりますので、何とも言えませんが、
高断熱・高気密をウリにしていないメーカーであるなら、まず吹き抜け無しのリビング階段にすべきだと思います。

 

 4-3.可能な限りお金を掛ける

当たり前ですが、リビング階段はLDKに居る時はいつも目に入ります。

また、来客がある際も必ず目に入ります。

せっかくリビング階段にするのであれば、絶対にお金を掛けるべきです(かなり個人的な見解ですが)。

2章でも記載しましたが、リビング階段で家族とのコミュニケーションがアップするというメリットはほぼ無いと思った方が良いでしょう。

つまり、リビング階段は開放性やオシャレ感を出すことに注力した方が、逆に後悔は生まれません。

あえて言うなれば、中途半端なリビング階段を作るくらいなら、リビング階段そのものを止めた方が良いと思います。

本当に気に入ったアルミフレームを使うなり、リビング階段周辺の照明にお金を掛けたり、納得のいくものにしましょう。

 

 4-4.全館空調だろうがシーリングファンを付ける

これは吹き抜けと繋がっているタイプのリビング階段に言えることです。

全館空調だろうが床暖房であろうが、必ず吹き抜けにシーリングファンを付けましょう。

全館空調の性能がどれだけ良くても、リビング階段+吹き抜けという広い空間になると、必ず温度のムラができます。
(私は全館空調をウリにしていたメーカーで勤務していたので、間違いない情報です)

全館空調でなければなおさらです。

温度のムラは快適さを下げてしまいますし、全館空調でもそうでなくても、冷暖房効率が下がり、電気代が余計に掛かってしまいます。

広さによって適切な大きさもありますので、デザイン性も含めて色々探してみるが良いでしょう。

注意
リビング階段では無いけど、吹き抜けだけの場合もシーリングファンは付けておきましょう

 

 4-5.ロールスクリーンを設置できるようにしておく

これは吹き抜けが無いタイプのリビング階段の場合です。

特に高断熱・高気密では無い住宅では、もしもイメージより冬にリビングが寒くなってしまった時にロールスクリーンを設置できるようにしておきましょう。

ただ、何の補強もしてない天井にロールスクリーンは設置できませんので、階段の入り口上部に数十㎝の「下がり壁」を付けてもらうか、天井に補強を入れてもらいましょう。

下がり壁か天井補強されていれば、ホームセンターや家具量販店で購入して自身でロールスクリーンやカーテンを取り付けることは簡単になります。

補足
ロールスクリーンの設置位置からすぐに階段が始まるような間取りだと不便なので、階段の入り口を20㎝以上奥にずらしてもらうと不便さが解消されると思います。

 

 4-6.リビング階段の入り口に引き戸を付けておく

リビング階段に引き戸
出典:株式会社永大「永大の施工事例」

これは前章のロールスクリーンと同じで、吹き抜けが無い場合のリビング階段です。

ロールスクリーンよりも少しお金を掛けた対応方法になります。

※これも高断熱・高気密ではない場合に検討してみて下さい。

 

上記写真の通り、リビング階段入口に引き戸を付けておく方法です。

基本は引き戸を開けっ放しにしておけば良いと思いますが、冬の寒い時期だけ閉めれば良いでしょう。

補足
ロールスクリーンの時と同様、引き戸を開けてすぐに階段が始まるような間取りだと不便なので、階段の入り口を20㎝以上奥にずらしてもらうと不便さが解消されると思います。

 

 4-7.間取りでリビング階段のデメリットを補う

最後の対策は、リビング階段の位置を工夫する方法です。

これも吹き抜けが無い場合のリビング階段で検討してみて下さい。

間取りを検討する際、リビング階段の位置をなるべくLDKの端っこにする方法です。

開放感は損なわれてしまう可能性はありますが、隅に位置するだけで冷暖房効率がそこまで悪くならずに、寒さも軽減されるはずです。

正直この対策の場合、あまりリビング階段のメリットを活かせなくなってしまうのでお勧めは出来ませんが、逆に間取りの関係上、リビング階段にした方が良い場合に使える方法だと思います。

 

5.まとめ

リビング階段はLDKの開放感がグッと高まり、オシャレでとても素敵なリビングやダイニングになる可能性があります。

確かに寒さや冷暖房効率が悪くなるデメリットはありますが、本記事で解説した通りの対策をすれば、後悔はないはずです。

せっかくリビング階段にするのであれば、とことんこだわったカッコ良いリビングにして頂ければ幸いです。

 

最後までご愛読頂きまして誠に有難うございました。



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