リビング階段

「新築の間取りで、【リビング階段】にするか迷ってるんだけど、後悔するって話も聞くし、実際どうなの?

「リビング階段は、リビングが寒くなったり、子供の転落の危険があるって聞くけど、どんな対策をすればいいの?」

家疑問くんそんな疑問にお答えします。

新築でリビングの間取りを考えるとき、リビング階段にするかどうか、悩む人も多いはず。

今回は
「リビング階段にすべきか悩んでいる人」
「どんなタイプのリビング階段にすればいいか分からない人」
向けの記事になっています。

その他、リビング階段にしたときの注意点も含めて解説していきます。

本記事の内容はこちらです。

本記事の内容
  • 新築でリビング階段にする時の後悔しやすいポイント
  • リビング階段で後悔しないための対策方法(寒さ対策、安全対策)
  • リビング階段やスケルトン階段を採用する場合の注意点

では早速解説していきます。

 

目次

1.そもそもリビング階段って何?

リビング階段写真

ほとんどの方がご存知だと思いますが、間違いがないように念のため「リビング階段」とはどんなものかを説明しますね(知っている人は読み飛ばしてください)。

リビング階段はその名の通り、リビングスペースと繋がっている階段を指します。

上記画像がまさにリビング階段です。

 補足
リビングダイニング(LD)が一体型で、階段がダイニングに繋がっている場合もカテゴリとしては「リビング階段」になります

20年くらい前までの日本住宅では、玄関ホールから繋がる廊下に階段があるのが当たり前でした。

廊下からリビングや2階にアクセスするのが昔の住宅の常識だったんですね。

ただ、それだと、子供がリビングを通らずに2階の自室に行ってしまうため、顔を合わせなくなるという認識が広まり、近年では、家族のコミュニケーションがとりやすいとされるリビング階段が普及してきました。

 

1-1.リビング階段の種類

リビング階段はいくつかのタイプに分類できます。

特に

  • リビング階段が「吹き抜け」とつながっているか
  • リビング階段が一般的なものか、「スケルトン(シースルー)階段」か

によって、リビング階段のメリットやデメリットも変化してきます。

イメージがわかない方のために、それぞれ画像付きで解説していきましょう。

 

リビング階段が「吹き抜け」とつながっているか

吹き抜け繋がってるかどうか

上記写真(左)は1Fの天井の一部が吹き抜けになっていて、その吹き抜けとリビング階段が繋がっています。

上記写真(右)は吹き抜けがない、一般的な階段になります。

リビング階段と吹き抜けがつながっていると開放的になりますが、反対に冷暖房効率が悪くなるなどのデメリットがあります。

 

■リビング階段が一般的なものか、「スケルトン(シースルー)階段」か

スケルトンタイプリビング階段

上記写真のように壁に囲まれていない階段を、「スケルトン」または「シースルー」階段と言います(別名オープン階段)。

「吹き抜け」とつながっているリビング階段は、より開放感を得るためにスケルトンを採用している場合が多いです。

スケルトン階段は開放感がアップし、かつスタイリッシュなデザインを作り出せるメリットがありますが、コストが大きくアップしてしまうデメリットがあります。

ポイントどのリビング階段を採用すべきかは、メリット・デメリットが異なるので、設計士と相談しながら慎重に判断しましょう。

2.一般的に言われるリビング階段のメリット

リビング階段のメリットは有名になってきていますし、ネットで調べれば詳しく書いてありますので、本書では簡単なリスト程度にしておきますね。

一般的なリビング階段のメリット
  • 家族が顔を合わせる機会が多くなる
  • リビングが開放的になる(特に吹き抜けとつながっている階段やスケルトンの場合)
  • スケルトン階段の場合、とくにアルミフレームだと、リビングが「おしゃれ」になって「高級感」がある
  • 1階と2階でコミュニケーションが取りやすくなる
  • 階段が明るくなる

実際に私はいろいろなお客様のリビングを見てきましたが、リビング階段を採用すると、開放感は一気に上がるし、リビングや階段がかなり明るくなるのは確かです。

ですが、顔を合わせる機会が多くなるというメリットに関しては少し疑問を持ちます。

最近の住宅はLDKが一体型になっているので、家族はLDKに集まることが必然と多くなります。

食事する時はもちろん、冷蔵庫が部屋にでもない限り、のどが乾いたらキッチンに来ます(子供部屋に冷蔵庫を置いたら話はかわりますが)。

ですので、階段の場所がリビングにあろうが玄関ホールにあろうが、さほど大きな差はない、というのが私のかなり勝手な見解です。

私の見解: リビング階段を検討するなら、コミュニケーションについてはあまり気にせず、その他のメリット・デメリットで判断すべき

特に、リビングの開放感や明るさ、おしゃれにどこまでこだわるのか、がポイントになると思います。

 

3.一般的に言われるリビング階段の後悔しやすいポイント

続いて、一般的に言われる(昔から言われる)リビング階段のデメリット・後悔しやすいポイントについて触れていきます。

リビング階段のデメリット・後悔しやすいポイントはおおよそ次の6つに分けられます。

一般的なリビング階段のデメリット
  • リビングが寒くなりやすい
  • 冷暖房効率が悪く、電気代が高くなる
  • 臭いが2階に上がってしまう
  • 音が2階に漏れやすい
  • 子供の友人の来客時、リビングを通るので毎回リビングを片しておく必要がある
  • 子供の転落の危険性が上がる

では1つずつ見ていきましょう。

 

■リビングが寒くなりやすい / 冷暖房効率が悪く電気代が高くなる

※第4章で具体的な対策方法を解説しています。

夏場は問題ありませんが、冬は冷気が下にたまりやすいため、リビング階段を採用すると、リビングが寒くなる傾向にあります。

冷暖房効率も悪くなり、電気代が上がってしまいます。

これはリビング階段で最も後悔する人が多いポイント。

特にリビング階段が2階のどこにつながっているかが重要で、窓付きのホール(廊下)とつながっていれば、冷気がリビングに流れ込んでくることになります。

廊下をストーブなどで温めていれば少しくらいは回避できるかもしれませんが、光熱費が上がってしまうのは間違いないでしょう。

近年は住宅性能が高まってきていますので、以前に比べたら寒さや冷暖房効率が悪くなるデメリットはかなり緩和されてきています。

とはいえ、断熱性能の低い例えばローコストメーカーのリビング階段つき建売住宅を購入すれば、後悔する可能性は高くなるかもしれません。

 

■臭いが2階に上がってしまう 

近年の間取りは、LDKが一体型になっていることが多い。

ですので、リビング階段であれば料理の臭いが2階に上がってしまいます。

ただ、近年の住宅は、キッチンの換気能力も住宅全体の換気能力も上がっているので「臭いで後悔した」という声はあまり聞かなくなりました。

換気に関しては下記ページにまとめています。

 

■音が2階に漏れやすい

※音にかんしては第6章で具体的に解説しています。

リビング階段の場合、リビングやダイニングの音が、2階まで聞こえやすくなってしまいます。

リビング階段である以上、音を防ぐのは非常に難しく、特に音に敏感な方は後悔しやすいポイントと言えます。

 

■子供の友人の来客時、リビングを通るので毎回リビングを片しておく必要がある 

※第6章で対策方法を具体的に解説しています。

2階に上がるとき必ずリビングを通ることが逆にデメリットになってしまうケースです。

特にお子様が中・高校生になって友人を連れてきたときにこのデメリットが発生します。

次章から(4~7章)、リビング階段の後悔しないための対策や間取り、注意点を解説していきます。

 

4.リビング階段で後悔しないための寒さ対策

リビング階段イメージ3

リビング階段でもっとも後悔しやすいポイント「寒さ」についての対策方法を5つ紹介していきますね。

 

4-1.高断熱・高気密の建築メーカーを選んでおく

根本的な解決方法ですが、対策としてはコストが大きいのが難点。

住宅の断熱・気密性能が高ければ高いほど、吹き抜けとつながっているリビング階段でも、スケルトン階段でも、冬の寒さは軽減できます。

電気代も抑えることができるでしょう。

「気密」「断熱」についてご存じない方はこちらのページをご参照下さい。

ですので、開放的なリビング階段にしようと考えているなら、なるべく断熱・気密性能が高いハウスメーカーや工務店を選ぶのが良いでしょう。

オプションで断熱材をグレードアップする方法も良いでしょう。

最近はZEH(ゼッチ)が普及してきていますので、ZEH仕様であれば文句なしの高断熱・高気密になります。

ZEHについて不明な方は下記ページをご参照下さい。

私が働いていたハウスメーカーは業界でもベスト5に入るくらいの高断熱・高気密でしたが、実際に吹き抜けやリビング階段にしたお客様も真冬の電気代が安いことに驚いていました。

また、気密性能がアップすれば、必然と換気性能も上がってきます。

リビング階段の場合、LDKの臭いが2階に上がりやすいデメリットがありますが、気密性が高ければそれも緩和されるはず。

 

4-2.吹き抜けなしのリビング階段にする

もしも、費用面などの理由から、高断熱・高気密ではない住宅になってしまうときは、なるべく吹き抜けなしのリビング階段にしましょう。

確かに吹き抜けなしの方が開放感もあって「おしゃれ」かもしれませんが、断熱・気密性がそれほど高くない場合は、冬の寒さがかなり厳しく電気代も大きく上昇する可能性があります。

断熱・気密の基準は、土地の状況や間取りにもよりますので、はっきりしたことは言えませんが、高断熱・高気密をウリにしていないメーカーであるなら、まず吹き抜けなしのリビング階段にしておくのが無難だと思います。

吹き抜けがないリビング階段なら、下記4-3章で解説しますが、カーテンやロールスクリーンを設置する対策が可能になります。

 

4-3.カーテンやロールスクリーンを設置する

この対策は吹き抜けがないタイプのリビング階段の場合、可能になります。

特に高断熱・高気密ではない住宅のときは、想像以上にリビングが寒くなってしまった時のために、カーテンやロールスクリーンを設置できるようにしておきましょう。

この画像のようなイメージで、リビング階段をカーテンやロールカーテンでふさいでしまえば、冷気をかなり遮断できるはずです。

簡単なDIYで、ご自身でも設置できると思います。

ポイント何の補強もしてない天井にロールスクリーンは設置できませんので、新築の場合は、階段の入り口上部に数十センチの「下がり壁」を付けてもらうか「天井の裏地を補強」してもらいましょう。

下がり壁を設置してもらうか、天井の裏地が補強されていれば、ホームセンターや家具量販店で購入して自身でロールスクリーンやカーテンレールを取り付けることが簡単。

冬以外は取り外しができるようにもしておきましょう。

 補足
ロールスクリーンの設置位置からすぐに階段の段差があるとつまづきやすくて不便なので、階段のスタート位置を20㎝ほど奥にずらしてもらうのがオススメです。

 

4-4.シーリングファンを付ける(吹き抜け+リビング階段)

これは「吹き抜け」+「リビング階段」の場合は必ずシーリングファンをつけましょう

仮に、全館空調だろうが床暖房であろうが、です。

全館空調の性能がどれだけ良くても、リビング階段+吹き抜けという広い空間になると、必ず温度のムラができます。全館空調でなければなおさらです。

温かい空気はリビングの上部に溜まることになるので、冬こそシーリングファンは必須

シーリングファンがあれば、暖房効率が上がり、電気代も下がります。

広さによって適切な大きさもありますので、デザイン性も含めていろいろ探してみましょう。

チェックリビングに階段はないけど、吹き抜けだけある、という場合もシーリングファンは付けておきましょう。

4-5.リビング階段の入り口に引き戸を付けておく

リビング階段に引き戸
出典:株式会社永大「永大の施工事例」

これは前章のロールスクリーンと同じで、吹き抜けがない場合のリビング階段です。

ロールスクリーンよりも少しお金を掛けた対応方法。

※これも高断熱・高気密ではない場合に検討してみて下さい。

上記写真の通り、リビング階段入口に引き戸を付けておく方法です。

基本は引き戸を開けっ放しにしておけば良いと思いますが、冬の寒い時期だけ閉めれば良いでしょう。

 補足
ロールスクリーンの時と同様、引き戸を開けてすぐに階段が始まるような間取りだと不便なので、階段の入り口を20㎝以上奥にずらしてもらうと不便さが解消されると思います。

 

5.リビング階段を活かした間取りを考える(事例5選)

5章では、リビング階段を活かして、より良い間取りにするためポイントや考え方を、5種類の事例をもとに解説していきます。

5-1.おしゃれだけど現実的にはなかなか難しいリビング階段

とても広いリビングに、アルミフレームのスケルトン階段。

大きな吹き抜けに、階段に合わせてアルミの手すり+アクリルパネル。

すごくおしゃれですよね。

ただ、やっぱりこの画像はモデルハウスなんですね。

スケルトン階段や手すりだけでおそらく100万円前後、広い吹き抜けも大きな家じゃないと難しい。


そうなんです、おしゃれで素敵なリビング階段には、「潤沢な予算」が必要なんです。

ここまで開放的だと、断熱・気密性能も高めないと、「寒いし、電気代は高いし」ってことになってしまいます。

まずは自分たちが実現できる「リビング階段」はどれくらいなのか、を把握する必要があります。

 

5-2.オーソドックスだけど動線が良いリビング階段

長方形でストレートなLDKに、オーソドックスな「リビング階段」。

吹き抜けなしの、ノーマルな階段ですが、LDKのちょうど中央(画像の右はし)にリビング階段が位置しています。

動線としてはとても良い配置になっていますね。

おそらく、階段下の空間を、奥のパントリー?(キッチン右)として活用していると思います。

人によっては物足りない、と感じる方もいるかしれませんが、リビング階段のデメリットがもっとも補える形です。

冬の寒さも軽減、光熱費も抑えられて、2階に音も臭いも通りにくい。

もちろん、費用も最小限です。

 

5-3.南側の採光を考えたスケルトンのリビング階段

光の差し込み方から、おそらく画像の右側が南だと思います。

全体の間取りのバランスから、南側にリビング階段を配置していますが、スケルトンにすることで採光をさえぎらないように工夫していますね。

こんなリビング階段に使い方があることも覚えておきましょう。

キッチンを縦向きに配置することで、料理する空間が広く、南からの光でとても明るくなっています。

キッチン・ダイニングを大事に考えた間取りですね。


リビング全体に日が入る間取りにするために、南側に吹き抜けを配置し、2階のサッシからの高い光がリビング・ダイニングの両方を照らしているのもステキです。

 

5-4.シンプルにリビングを広く感じさせるリビング階段

吹き抜けがないタイプのシンプルなリビング階段です。

スケルトン階段にしたことで、リビングを広く演出しています。

通常の階段であれば、階段とリビングは壁でさえぎられていますが、スケルトンにすることで壁を無くしています。

おそらく耐震の補助のため、階段横に柱が必要になったようですね。

この間取りはリビング階段の活かし方が上手だと思います。

階段が奥の洗面? とも近く、動線も考えられていて、とてもグッドです。

 

5-5.リビング階段をインテリアの一部のように活かす

吹き抜けもなく、スケルトンではないリビング階段ですが、とてもおしゃれに仕上がっているリビングで、私個人的にはオススメです。

階段の踏み面の木目と、「テーブル・テレビカウンター・建具(ドア)・階段横のニッチ棚の棚板」などの木目と統一していることで、まるで階段がインテリアの一部になっています。

階段が末広がりになっているところも何かおしゃれですよね。


スケルトン階段にしたり、吹き抜けを作らなくても、リビングをおしゃれにしたり、広く見せる工夫があることを思い出させてくれる間取りだと感じます。

リビング全体の間取りを良くする方法は下記ページにまとめていますので、合わせてご参照下さい。

 

6.リビング階段にするなら注意すべきポイント

6章では、新築でリビング階段を採用する場合の注意すべきポイントを3つに絞って解説していきます。

6-1.小さな子供の転落防止は万全にしておこう!

0~3歳前後の小さなお子様がいる場合、リビング階段に近づかないように転落防止対策はしっかりと考えておきましょう。

「少し歩けるようになると、なぜか子供って階段に上がりたがるの」とよく耳にしますが、リビングに階段あれば、転落事故の確率があがるのは当然ですよね。

1歳~2歳代の転落事故、原因の1位 ⇒ 【階段】

という統計データがあるそうです。スケルトン階段でもそうでなくとも、転落防止の対策は考えておきましょう。

といっても、そんな難しいものではなく、「安全ネット(転落防止用)」や「ベビーゲート」を設置すれば問題ありません。

6-2.生活音が聞こえやすいことは間取りでカバーしよう

リビング階段の場合、リビングの生活音が2階に聞こえやすくなります(逆もしかりです)。

リビングのテレビが2階の寝室に聞こえてしまう、ことも考えられます。

特に最近の住宅は高気密になっているので、より室内に音がこもりやすいんです。

ですので、例えば次のような配慮を間取りに取り入れていきましょう。

  • 2階の階段に近い部屋は、引き戸ではなく、遮音性が少しだけ高い開き戸にする。
  • 寝室は階段から距離を取る。
  • 階段上がった正面に部屋を配置しない。

6-3.子供が中学生以上になった時のことを配慮しておこう

第3章で、「子供の友人の来客時、リビングを通るので毎回リビングを片しておく必要がある」という後悔しやすいポイントを挙げました。

ただ、これはあくまでも大人目線のはなし。

逆に子供が中学生以上になった時の、特にプライバシーについてもなるべく配慮した間取りにして上げましょう。

例えば、リビング階段付近にバスルームやトイレがあると、使いづらくなりますよね。これは、子供の友人も同様です。

「リビング階段」+「吹き抜け」の場合に注意なのですが、リビングから2階の子供部屋が見える配置にしてしまうと、ドアを開けたらリビングの誰かと目が合ってしまうなど、お互いに気まずくもなるかもしれません。

十分に配慮して間取りを考えましょう。

 

7.リビング階段をスケルトンにする時の注意すべきポイント

7章では、リビング階段をスケルトンにする場合の注意ポイントを3つに絞って解説します。

7-1.耐震の関係でスケルトン階段が逆にリビングを狭くする可能性がある

リビングを広くする見せるためにリビング階段をスケルトン(シースルー)にする場合があると思います。

ただ、スケルトン階段は、通常の階段とちがい、「壁」や「柱」に囲まれているわけではありません。

通常の階段は壁や柱があるので「耐力壁(耐震用の壁)」として扱われますが、スケルトン階段の場合はそうはいきません。

もっと簡単に言うと、スケルトン階段を採用する場合、リビングのどこかに壁か柱が余計に必要になってくる場合がある、ということです(構造の材質や間取りによって異なります)。

スケルトン階段が逆にリビングを狭くする可能性があるので、注意しましょう。

 

7-2.スケルトン階段は寒さ対策ができなくなることを覚悟しておこう

4章で、リビング階段にする場合の寒さ対策を解説しましたが、スケルトン階段の場合、ほとんどの対策ができるなくなることは、十分に覚悟しておきましょう。

長年マンション住まいの人が戸建てを新築すると、戸建ての寒さにびっくりすることがあります。

加えて、何の寒さ対策もできない「リビング階段」+「吹き抜け」だと、後悔する可能性がかなり大きいでしょう。

高断熱・高気密の住宅にできない場合は、まず諦めるか、光熱費がとても高くなる覚悟はしておくべきです。

 

7-3.通常のリビング階段より、安全面に配慮しておこう

スケルトン階段は、おしゃれで空間が広くなり、光も通しやすいなどのメリットがたっぷりですが、逆にケガをしやすい性質もあわせ持っています。

ですので、融通が利くならば、次のように安全面に配慮しましょう。

  • 手すりは必ず設置する。
  • 踏み面を広くとる。
  • 階段の段差を浅くする。

小さなお子様がいる場合は、6章で紹介したように、転落防止対策も合わせて行いましょう。

 

8.まとめ

リビング階段はリビングの開放感がグッと高まり、おしゃれでとても素敵なリビングやダイニングになる可能性があります。

反面、寒さや冷暖房効率が悪くなる、安全性が下がるなど、いろいろなデメリットもあります。

後悔しやすいポイントも多いので、本記事で解説した対策を加味しつつ、どんなリビング階段のタイプにするのか、間取りをどうするのか、慎重に判断して頂けたらと思います。

ただ、せっかくリビング階段にするのであれば、とことんこだわったカッコ良いリビングにして下さいね。

 

最後までご愛読頂きまして誠に有難うございました。

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