【新築でシロアリ対策はすべき?】対策した場合の費用も解説!

シロアリ対策のイメージ




家疑問くん

「シロアリ対策をしていない住宅メーカーの場合、自分で対策した方がいいの? 対策した場合の費用はどれくらい?」

「住宅メーカーのシロアリ保証があるけど、保証期間が終わった後の予防やどうしていけば良いの?」

 

そんな疑問にお答えします。

 

シロアリは様々な情報が氾濫していて、中々正しい情報をつかむことは難しいと思います。

ですが、次の真実は間違いありません。

「シロアリ対策が不要な住宅は存在しない。新築時に対策を施し、定期的なシロアリ予防をすることで、被害確率を下げられる」

住宅の性能や土地の環境など、様々な要因でシロアリの被害確率は上下しますが、まず「0%」になることはありません。

この前提を基準として、では新築から、数年後のメンテナンスまでどうしていけば本当は良いのかを本記事では解説していきます。

 

本記事の内容はこちらです。

本記事の内容
  • 住宅メーカーのシリアリ保証や新築時のシロアリ対策の実情が分かる
  • 住宅メーカーが新築時に防蟻処理(シロアリ予防)をしていない場合の対応方法が分かる
  • 自分でできるシロアリ予防や、今後シロアリメンテナンスが楽になる方法が分かる

では早速解説していきます。

 

1.新築時の住宅メーカーで行う防蟻処理(シロアリ予防)の実態

最初に、ハウスメーカーや工務店などで行われる新築の防蟻処理(シロアリ予防)について解説していきます。

本章は今後シロアリ対策をしていく上での基本となります。簡単で問題ありませんので把握していきましょう。

 

建築会社が行うシロアリ予防の種類は、主に以下のものがあります。

シロアリ対策の種類
  1. 土壌処理
  2. 建物内への散布処理
  3. 木材への加圧注入処理
  4. 防蟻、防湿シート処理

異なる方法の住宅メーカーもありますが、基本は上記4種類のいずれかを組み合わせて対策をします。

例えば、1~3番を組み合わせたり、1と4番のみ、という組み合わせの場合もあります。

1つずつ見ていきましょう。

 

1.土壌処理
1番重要な処理方法です。
シロアリは土の中に蟻道を作って移動しますが、家が建っている場所の土までシロアリが侵入しないように土に薬を散布するなどの対応をします。
新築後の定期メンテナンスでも効果を発揮します。

2.散布処理
基礎・床下・床から1m以下の場所の柱や壁に薬を散布し、構造部の被害を予防する方法です。
新築時はたくさんのスペースに散布できるので効果が高いですが、新築後のメンテナンスでは床下など一部になります。

3.加圧注入処理
建物の構造の中で主要な柱の中に、圧力をかけて薬を注入する方法です。
柱に薬がしみ込んでいるので、効果期間が長いなどのメリットがあります。
基本、新築時しか対応できません。

4.防蟻、防湿シート処理
薬がしみ込んでいるシートを基礎内部などに設置し、シロアリの建物内への侵入を防いだり、シロアリが好む湿度にならないように調整する機能があります。
長期間効果が継続しやすくなります。

 

上記のような処理方法のどれかを使い、各住宅メーカーは新築時のシロアリ予防をしています。

特に被害確率がやや高くなる木造住宅は、使用する防蟻処理が多く、被害確率がやや低い鉄骨住宅は少ない傾向にあります。

 

結論として、シロアリ予防をしている建築会社であれば、薬の効果が継続している期間はまずシロアリ被害を受ける確率は0%に近いでしょう。

シロアリ予防の薬剤効果はほとんどが5年前後となります。

ですので、5年間はまず被害を受けないと思って頂ければ問題ありません。

 

2.新築時のシロアリ保証の内容とは?

シロアリ保証

前章に続き、シロアリ予防をしているハウスメーカー、工務店など建築会社の「シロアリ保証」について解説していきます。

 

基本、シロアリ保証の期間は5年、及び10年となります。
(5年がほとんどで、稀に10年の会社もあります)

その保証期間中に、もしもシロアリ被害があったら、建築会社は以下2点の対応をします。

シロアリ保証期間中に被害があった場合の対応
  • シロアリ駆除
  • シロアリ被害場所の補修

 

ただ、シロアリ予防をしている場合、5年以内にシロアリ被害が発生することはほぼあり得ないので、補修してもらうケースは無いでしょう。

補足
10年保証をしている建築会社やシロアリ業者ですが、使用している予防が10年長持ちすることを保証しているのではなく、5年目に点検や追加予防をすることで10年保証を可能にしています

 

なお、シロアリ保証について、たまに勘違いされるケースがあるので、簡単に解説します。

2-1.住宅瑕疵担保責任などには含まれない

シロアリ保証は「住宅瑕疵担保責任」には含まれません。

  • 住宅瑕疵担保責任に関しては下記ページをご参照下さい。

つまり、建築会社にはシロアリを保証する法的な義務はありません。

 

新築の保証期間10年は短い? 建築会社で保証期間が異なる理由にも記載していますが、住宅の構造保証が10年、また建築会社によっては20年~60年という長期保証もあります。

しかし、そこにはシロアリ保証は全く含まれていませんので、基本的に新築5年~10年以降のシロアリ予防に関しては自己責任になります。

2-2.その後の定期メンテナンスは必須

上記記載の通り、5~10年後以降は定期的なシロアリ対策が必須になります。

何度も記載しますが、シロアリ被害に遭うかどうかは「確率」の問題です。

定期的な対策・予防をすることで被害確率は5%以下に抑えられるはずです。

 

なお、平均的なシロアリの被害確率や、どれくらいのペースでシロアリ対策(メンテナンス)をすれば良いのか、一般的にシロアリ対策の費用についてまとめたページもあります。

  • 正しいシロアリ被害確率や対策の目安は下記ページをご参照下さい。

 

3.注意! 新築時にシロアリ対策をしない鉄骨メーカー・建売住宅

続いて、新築時にシロアリ対策をしない鉄骨メーカーや建売住宅について解説していきます(一部木造メーカーでも新築時に対策していないメーカーもあるようです)。

もしもシロアリ対策をしていない住宅メーカーと契約した場合、基本的にはご自身でシロアリ業者を探してシロアリ対策をしておくべきです。

それが、「弊社はシロアリ対策が不要のメーカーです」と言っている住宅会社であってもです。

3-1.鉄骨メーカーはシロアリ対策不要、というのは全くのデタラメ

特に鉄骨メーカーの住宅営業マンの方が、鉄骨は木造住宅と違って被害を受けません、と豪語していても、それは全くのデタラメです。

シロアリ対策が不要なんて【真っ赤なウソ!?】正確な木造・鉄骨住宅のメリット・デメリットとは( 古い情報に惑わされないで! )にも記載していますが、シロアリはガラスや陶器以外は何でも食べます。

骨組みである「鉄骨」は固い物質ですのでシロアリが食べる確率は低いですが、鉄骨住宅でも木材をたくさん使用していますし、断熱材や石膏ボードだって被害を受けます。

事実、インターネットで調べても鉄骨住宅が被害を受けている画像も検索できます。

 

また、例えば大手ハウスメーカーの「積水ハウス」や「パナホーム」の鉄骨住宅でも、新築時の湿度が溜まりやすい場所に防蟻防湿シートを敷くなどの対応をしています。

つまり、紛れもない真実として「シロアリ被害を受けない住宅は存在しない」ということです。

 

繰り返しますが、契約した建築会社がシロアリ対策・予防をしていない場合は、ご自身でシロアリ業者を探して対策をしましょう。

補足
シロアリ対策をしていない建築会社は止めよう、と考える必要はないと思います。対策をしている会社は本体価格に含まれていますし、していない会社は含まれていないので、どちらしろ費用負担はあります。ただ、シロアリ対策に対する企業姿勢としては良くないかもしれませんが

3-2.新築時のシロアリ予防と、その費用は?

では、ご自身でシロアリ業者を探して実施してもらった場合の予防法や費用について解説します。

 

新築時のシロアリ予防の方法は1章で解説した以下の方法があります。

  1. 土壌処理
  2. 建物内への散布処理
  3. 木材への加圧注入処理
  4. 防蟻、防湿シート処理

ただ、3番「木材への加圧注入処理」は建築会社でしか対応できませんし、4「防湿シート処理」は金額が高くなるので、一般的には「1.土壌処理」「2.散布処理」になります。

特に散布処理が一番ポピュラーですが、1番も併用しておくと被害確率はさらに抑えられると思います。

 

■シロアリ予防の金額
一般的な相場としては、おおよそ1坪4000円~8000円ほどとなります。

 

平均的な住宅の大きさ延床面積30~35坪の場合、
120,000円~280,000円の間くらいになるでしょう。

シロアリ業者やその予防法によって金額の開きはあります。

 

近年の住宅は数年前に比べて、床下の湿度を逃がす技術やシロアリが侵入しにくい性能になってきていますので、高額な予防をする必要はありません。

特に鉄骨メーカーなら尚更です。

注意
ただし、注文・建売のローコストメーカーで、かつ木造住宅なのにシロアリ対策をしていない場合は、厳重な対策を選択した方が良い場合もあるので注意しましょう

 

4.自分たちで簡単にできるシロアリ予防の方法とは?

自分たちでできるシロアリ予防のイメージ

本章では、シロアリ被害の確率を少しでも下げるために、新築後に自分たちでできる簡単な対策・予防を解説していきます。

ただし、あくまでも予防策ですので、必ず新築時の対策と、定期的な防蟻処理は行うようにして下さい。

4-1.シロアリが好むもの環境を敷地内に作らない

まず、シロアリ予防の考え方として重要なことは、敷地内(土地)にシロアリを寄せ付けないことです。

その為には、建物の周辺(基礎の周辺)や庭に、シロアリが好む環境を作らないことです。

シロアリが好む環境を作らない
  • 古い木材、腐った木材を放置しない
    切り株やウッドデッキ、木製の小屋など、特に腐った木で、かつ水分を含んでいる状態のものを放置しない
  • ダンボールや、紙類など、敷地内に放置しない
    これも水分が含んでいる状態で腐らせているまで放置するのは危険です
  • 日当りが悪い場所を定期的に清掃したり、雑草の除去を行う
    日当りが悪いところこそ、湿気がありシロアリが好む環境なので、いつも清潔にしておく

4-2.いつも床下を綺麗にしておこう

床下は以前よりは湿度が安定していることが多いですが、それでもシロアリが好む湿気が溜まりやすい環境になります。

何かゴミなどを放置しておくと、シロアリが繁殖しやすい状況になるでしょう。

床下点検口から、半年に1度でいいので自身で点検を行い、清潔な状態を維持しましょう。

補足
過度に不安になり、極端に綺麗にする必要はありません。シロアリが好みそうなゴミ(木や紙などやわらかいもの)が落ちていれば拾うくらいでも十分です

4-3.木製の輸入家具に注意

シロアリの中で「アメリカカンザイシロアリ」という厄介な種族がいます。

近年、少しずつ日本でも被害が広がっています。

土の中ではなく、木材の中で生息できる種族なので、侵入経路が地面ではなくどこからでも侵入が可能です。

特に侵入経路として多いのが、海外の木製家具の中に入っている場合があります。

輸入家具を購入した場合、木の粉が出ていないか、しっかりとチェックしましょう。

 

 

以上3点が主な新築後のシロアリ予防法です。

他のシロアリサイトで、「基礎はベタ基礎にしなくてはいけない」とか「基礎断熱は危険だ」とか、構造に関して色々書いてあるサイトがあります。

ですが、現在の住宅は換気能力も高く、構造によってリスクが大きく上がる、ということは考えにくいです。

構造のことまで意識する必要はありません。

最低限の清潔感を保てば問題ないでしょう。

 

ただ、シロアリは早期発見が重要です。
定期メンテナンスはもちろん、不安点があったら、点検してもらうのが良いでしょう。

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5.将来の定期メンテナンスの費用と手間を減らすための新築時の対策とは?

新築後、7~8年以内に1回はシロアリ予防のメンテンナンスを推奨しています。

シロアリメンテナンスの金額などは、下記サイトにまとめています。

  • シロアリだけでなく、新築のメンテナンスに関してまとめたページです。

 

ただ、定期的なメンテナンスは費用負担も大きいですし、手間暇も掛かります。

そんな中、新しい防蟻処理システム「タームガードシステム」というものがあります。

タームガード

出典:三井化学アグロ株式会社「タームガードシステムとは?」

上記画像の通り、新築時に建物周辺にパイプを埋設します。

5年おきに防蟻処理用の薬剤をパイプに注入するだけ、という画期的なシステムです。

ですので、将来は薬剤の費用だけ定期的なシロアリ対策ができます。

 

タームガードシステムの費用は、
5000円~7000円/外周m

30坪2階建てなら、おおよそ20万円~35万円の初期投資になると思います。

ですが、将来のメンテナンス費用がほとんど無くなることを考えると、非常にメリットが大きいですね。

 

6.まとめ

住宅の性能アップと共に、シロアリ被害の確率は下がりつつありますが、新築、及び定期的な防蟻処理が不要な住宅は存在しません。

ですので、契約した住宅メーカーの防蟻処理方法をしっかりと確認して、新築時のシロアリ予防をどうすべきをしっかりと検討しましょう。

また、必ず新築後7~8年以内に1回は定期メンテナンスを行いつつ、シロアリの被害確率を抑えるため、建物周りや床下はいつも清潔にしておきましょう。

 

最後までご愛読いただきまして誠に有難うございます。

 







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