外構計画は段取りが最重要!プランの立て方やポイントも解説!

「新築の時は、外構の計画をどのように進めればいいの?」

特に注文住宅では外構の計画を後回しにしてしまい、資金計画やプランをしっかり練る時間がなくなってしまう方が後を絶ちません(特にハウスメーカー・工務店の営業マンがしっかりと段取りしてくれない場合)。

だからこそ、ご自身で外構の段取りを組むことが重要です。

本記事では外構(エクステリア)の計画を立てる上でのポイントや段取り・スケジュールなどを解説していきます。

外構は建物外観や間取りなどに関わってきますので、建築会社と契約前~契約後の打ち合わせをしている方にはぜひ読んで欲しいと思います。

あずた
私はハウスメーカー営業マン時代にはお客様・外構業者様と何度も打ち合わせをしてきましたし、リフォーム営業時代には多数の外構業者様と関わり、かつ実際に外構の見積りを作ってきました。そんな私の経験を活かして、外構計画の進め方を分かりやすく解説していきます。

1.外構計画(エクステリア)の基本

ここでは外構計画の基本的な部分を2つ解説していきます。

当たり前なことばかりではありますが、計画を立てる上でとても重要な部分ですので、ぜひご覧くださいね。

1-1.外構の役割をおさらいしよう

まず、基礎の基礎ですが、外構の「役割」を確認しましょう。

外構(エクステリア)とは、建物以外の外側の

  • 「美しさ」
  • 「機能性」
  • 「快適性」

を高めるものです。

この3点を同時に高めていく必要がある、ということですね。

また、具体的には次の5つの役割を持っています。

  • プライバシーの保護
  • 車などの保護、駐車スペースの確保
  • 防犯
  • 防風、遮音
  • 敷地境界の表示

つまり、外構には家族の安全を守る要素が多いことを念頭に入れておきましょう。

1-2.外観デザインとの統一

外構は、建物の外観デザインと統一することで、初めて価値が上がります。

建物と外構がバラバラのデザインでは印象も悪くなってしまう可能性があります。

統一するためにも、新築の場合は建物の間取りやコーディネートの打ち合わせと並行して外構計画を進めるのが理想的です。

なるべく費用を抑えつつ、外構をおしゃれにするポイントをまとめたページもあります。

2.外構計画の段取り・スケジュールを把握する

外構イメージ2

続いて、外構計画を進める上での段取りやスケジュールに関して解説していきます。

おおまかにスケジュールを分解すると、以下のような形になります。

  1. 外構の予算を検討する
  2. 外構の要望をまとめる
  3. 外構業者(依頼先)を探す
  4. 外構業者との契約
  5. 外構工事
  6. 外構工事完了と引渡し
  7. 外構の手入れやメンテナンス

では、上記項目を、期間の目安も含めて一つずつ解説していきます。

2-1.外構の予算を検討する

まず、外構にかける予算を検討しましょう。

タイミングは「ハウスメーカー・工務店と契約する前」の概算の資金計画を立てるときが理想的です。

契約後の方はなるべく早めに予算を検討しましょう。

外構費用の相場は平均するとおおよそ200万円前後。好みや土地の状況・大きさなどで変動します。

高低差が大きく外構業者に土留めをしてもらう場合や3~4方をフェンスで囲む場合など、大きく金額が膨らむことがあります。

予算はなるべく高めに組んでおきましょう。

外構費用の相場については下記ページにまとめています。

なお、予算が厳しい場合は外構を新築直後に一気に全てやるのではなく、2~3段階に分けて行うことも検討しましょう。

2、3回目はお金が溜まってからでも遅くはありません。

また、DIYも検討の一つです。ウッドデッキ・植栽・人工芝など一部をDIYでやろうと考えれば金額を抑えることができますし、何より楽しいと思います。

2-2.外構の要望をまとめる

予算が固まったら、次は外構の「要望」をまとめていきましょう。

要望をまとめるタイミングとして、ハウスメーカー・工務店との契約前、または契約直後からは準備を始めるのが理想的です。

このタイミングでは細かい要望は不要です、あくまで外構業者に伝えるための要望をまとめておきます。

具体的には次のようなことを検討しておくといいでしょう。

  • 「モダン」「ヨーロッパ風」「ナチュラル」などのデザイン(具体的な画像をネットで探しておく)
  • 駐車場台数と、カーポート・ガレージの有無
  • 庭でやりたい・実現したいこと(BBQ・プール遊びなど)
  • 植栽の量(緑をどれくらい加えたいか)・ガーデニングスペースの有無
  • ウッド・タイルデッキの有無や大きさ

他にも照明やフェンスの高さなどなど、検討することはありますが、それは外構業者からのプラン提案の後にまとめておけば良いでしょう。

ただ、上記内容は費用の相場と照らし合わせながら、ざっくりとイメージを膨らませることで外構業者への依頼やプラン提案がスムーズになります。

なお、外構プランの立て方のポイントは本記事3章に記載してあります。

2-3.外構業者(依頼先)を探す

前章の要望を固めつつ、同時進行で外構業者を探しましょう。

期間は1~2ヶ月ほど必要だと思います。

この時、ハウスメーカーや工務店が紹介してくれた外構業者を選択するのも良いですが、1~2社で決めるのは失敗するリスクが上がってしまいます。

詳しくは下記ページにて解説しています。

上記ページにも記載してありますが、外構業者は必ず2~3社以上はプラン・見積りを出してもらい、比較するのが理想的です。

建築会社の打ち合わせと同時進行していくので、時間的に厳しい方は下記のような一括見積りサービスを利用するのが良いでしょう。

特に一括見積サービス経由で依頼した場合は、外構業者側も「比較される」と分かっていて見積りを作ることになりますので、より良い提案になる可能性が高いですし値引き交渉もしやすくなります。

中でも【タウンライフ外構・お庭プラン一括見積サービス】という無料のサービスがオススメです。

外構の一括見積りサービスについて、詳しくは下記ページでまとめています。

情報収集は早いに越したことはありませんので、ぜひ利用してみて下さい。

2-4.外構業者との契約

ある程度、プラン・金額に納得し、外構業者が絞り込めたら契約の意思を口頭で伝えます(価格交渉は口頭で伝える前)。

その後、プランの詳細を練っていき(微調整は契約後でも構いません)、金額にも納得した上で契約します。

契約~プランの微調整までおおよそ1ヶ月ほどの期間が必要になるでしょう。

契約や微調整は、ハウスメーカー・工務店との仕様打ち合わせが完了した後でも問題ありません。

2-5.外構工事

外構工事現場

いよいよ工事開始。

工事のタイミングは「建物の引渡し直後」からスタート、2~4週間ほどで完了するケースが多いです。

ただ、工事の内容によっては建物が着工する前に「先行工事」する場合があります。

※例えば高低差がある土地の土留め工事を外構にて先行する場合

先行工事をしなくてはいけないケースは多種多様になりますが、建築会社・外構業者から提案してくれますので気にすることはありません。

外構の工事期間中は敷地内に侵入できないため、外構工事が終わるまで「引っ越し」ができない場合がほとんどです。

引っ越しのタイミングは外構業者と打ち合わせして決めていきましょう。

2-6.外構工事完了と引渡し

外構工事が完了したら引渡しになります。

引渡しは建物同様に、仕上がりや使い勝手などをしっかり確認しましょう。

図面通りになっているかはもちろん、傷や汚れも入念に確認しておきましょう。

 注意

引渡し後に傷がついていたとクレームを上げても対応してくれない場合もありますので注意が必要です。
また、各設備に初期不良がないかも見ておきましょう。

引渡しには、各設備の保証期間やアフターサービスのことなども確認しておくのが良いでしょう。

2-7.外構の手入れやメンテナンス

外構の建材は雨ざらしになるため、建物よりも必要なメンテナンスの頻度が増えます。

植栽がある場合は手入れの頻度がさらに増えますし、清掃も定期的に必要になります。自身で手入れをしていくか業者に依頼するかを検討しましょう。

自身で手入れする場合は、引き渡し時に手入れの方法や、各部材の寿命を確認しておくのが良いでしょう。

スチール、ブロック、アルミなどの長持ちしそうな素材も10~20年が耐用年数になっています。
住宅のメンテナンスと合わせてスケジュールを組むと良いでしょう。

建物のメンテナンススケジュールに関しては下記ページに記載してあります。

3.外構プランを検討するためのポイント

前章まで、外構計画の基本やスケジュールを解説してきましたが、本章では外構プランを練る上でのポイントを解説していきます。

特にエクステリアの要望を固めていく段階でご参照下さい。

なお、外構プランを検討する上で、外構の方向性・スタイルや色調などを考えていく部分は「インテリア」の考えに即していけば良いでしょう。

インテリアの基本部分は下記ページにまとめていますので、合わせてご参照下さい。

3-1.門から玄関周り、アプローチを考える

玄関周りのアプローチ

外構において、最初に考えるべきポイントは門から玄関周り、アプローチになります。

門は住宅の顔、またアプローチから玄関までは道路面に向いているケースが多いので、エクステリアの主役と言ってもいいでしょう。

最初に門から玄関周り、アプローチのスタイルから検討し、その後他の部分を考えていけばスタイルも統一しやすく一体感が生まれるはずです。

また、門から玄関周り、アプローチは建物の外観と重なって見える部分ですので、ここを外観と雰囲気や色味などのバランスを取っていくのが大事になります。

雰囲気が決まったら、次は門の形、表札やポストの位置を決めていきましょう。土地や建物の形状、建物の配置によって門から玄関までのアプローチの長さ・向きは決まっていると思います。

敷地の入り口に門柱を設置して表札やポストを集中させるのか、玄関近くに集中させるの、かを検討しましょう。

後はアプローチを植栽やアプローチデザインなどで個性を打ち出していけば良いでしょう。

3-2.外の囲いや駐車スペースを考える

続いて、外の囲いと駐車スペースを検討していきます。

外の囲いは敷地境界をはっきりさせること、またプライバシーを守ること、防風・遮音など、役割が大きいです。

ただ外の囲いは予算が上がりやすく、逆を言えば削りやすい部分でもあります。

予算を削るために安価な材料にすると、役割が大きい分、後悔に繋がるので注意しましょう。

駐車スペースのポイントとしては、

  • 「車が停まってないときのデザイン」
  • 「水はけ」

の2点になります。

当然、安全性やスムーズに停められることが最優先にはなりますが、要望をまとめていく段階ではこの2点が重要になります。

こちらも外の囲い同様に、予算が削りやすい部分ですが、上記デザインと水はけはしっかり意識して素材を選んでいきましょう。

外構を安くする方法をまとめたページもあります。

4.まとめ

外構計画においての基本的なポイントや段取り方法を解説してきましたが、いかがでしょうか。

外構計画は建物の打ち合わせなどと同時進行していかないといけないことが多く、後回しにされがちです。

だからこそ、逆にしっかりとスケジュールを確認し、段取りを組まなくてはいけません。

ぜひ、最高のエクステリアにするために、外構計画に時間を割いて段取り頂ければと思います。

 

最後までご視聴頂きまして有難うございました。