新築の収納計画で失敗しない為のプランニング方法

理想の収納




新築計画において多くの人がこだわりたい、重要だと捉えているのが「収納」です。
今回はその収納で失敗、後悔しないための、計画の立て方を解説していきます。

ちなみに、私は現役時代に「整理収納アドバイザー」という資格も取得していますので、そこで学んだことも惜しみなくお伝えしていきます。

本記事の内容はこちらです。

本記事の内容
  • 収納の基本的な考え方が分かる
  • 収納計画を立てる上でのポイントが分かる
  • 間取りそれぞれの場所での収納ポイントが分かる

実際に家に関するアンケートを取っても概ね1位や2位にランキングします。
また、私が過去に関わったお客様でも、こだわりが強くないと言われていたご夫婦がいらっしゃいましたが、収納だけはやっぱりこだわられていました。

それだけ皆さんにとって「収納」は重要なんですね。

1.そもそも何故収納が大切!?

誰でも収納が大切なのか感覚としてあるとは思いますが、そもそも家を建てる上でなぜ収納が大切なのか、改めて解説していきましょう。

そもそも収納スペースを確保するのは「物をしまう」為です。
もちろん、ただ物をしまうだけでな無く、物がどこにしまっているのかが分かり易く、必要な時にすぐに取り出す為ですよね。

それはつまり「整理整頓」をするためですね。
すごく当たり前のことですが・・・。

でも大切なことって当たり前のことだったりしますよね。

 1-1.整理整頓の大切さ

まだまだ当たり前のことを記載しますが、整理整頓が必要な理由は何でしょうか。

  • 物がすぐに取り出せる ⇒ 無駄な時間を無くす
  • 物の紛失を防ぐ ⇒ 財産を守る
  • 怪我をしにくく衛生的な環境にする ⇒ 健康を守る
  • 心がすっきりする環境にする ⇒ 心身の健康を守る

いかがでしょうか?

お仕事ではどんな職場でも整理整頓が大切!と言われることが多いはずですが、ご自宅の整理整頓もとても重要なことが再認識できた方もいらっしゃると思います。

時間・健康・財産に繋がってくるのが「整理整頓」です。

 1-2.整理整頓の大敵

片付けできない

とはいえ、皆さん整理整頓が重要なことは十分に分かっていると思います。

ですが、苦手な人はたくさんいらっしゃいますよね?
私自身は整理整頓が苦手です。

整理整頓って難しいとも言われますよね?

ただ実際は、整理整頓ってどんな人でも出来るんです。
「時間を掛ければ」ですが。

つまり、苦手な人にとって整理整頓は時間が掛かってしまい、「めんどう」になってしまうです。
整理整頓しないことでより多くの時間的な損失があったとしても、めんどくささにはなかなか勝てないですよね。

つまり整理整頓の最大の敵は「めんどくさい」気持ちなんです。

とはいえこの「めんどくさい」という敵はとてつもなく強力で基本勝てないと考えましょう。
だからこそ、ご家族の時間・健康・財産を守るためにも、家を建てるときは真剣に「収納」について考える必要があります。

2.理想の収納

改めて収納と整理整頓について解説させてもらいましたが、ここまで本当に当たり前のことばかりを記載してきました。

しかし、当たり前のことをここまで書くのも理由があります。
家を建てる上で理想の収納を実現するためには、かなり手間の掛かる作業をしなくてはいけません。

また、契約した建築会社の営業マンや設計士に対して心を開き、現在の家にどんなものがあるのか、自宅では現在どんな動線で行動しているかを考え、伝えていく必要があります。

つまり、何千万円の住宅という買い物をする上では、この収納に関する部分はめんどくさがらず、入念に考えて頂く必要があるので、あえて当たり前の部分を記載しました。

ではどんな収納を目指せば良いのでしょうか?
目指すべき理想は【適材適所】です。

片付けやすいように適材適所に収納スペースが確保され、また取り出しやすいような配置になっていることが大事です。

 

また、家を建てる上でこの理想を目指せるのは自由設計の「注文住宅」だけです。
マンションでも建売でも、収納家具である程度までは理想に近づけることができますが、間取りを決めるところから収納のことを考えられるのはやはり「注文住宅」の大きなメリットの一つです。

人生で最も大きな買い物「住宅」、何千万という金額が掛かるからこそ特に収納に関しては、理想を目指して考えていきましょう。

3.重要な「収納プランニング」のポイント

ここからは収納のプランを考えていく上で具体的なポイントを解説していきます。

大きなポイントは3つです。

 3-1.収納量の把握

家にあるモノで、実際に使ったりするものは平均2割と言われています。
モノの稼働率が2割、ということですね。

逆に言えば残りの8割があまり使っていないモノ、ということになりますね。

間取りを考える前にすべきことの一つが2割の「頻繁に使っているモノ」と8割の「あまり使っていないモノ」を区分けすることです。

一番最初の大変な作業ですが、ある程度の分量が分かるように細かくリストアップしましょう。
そうすれば、どれだけ収納量が必要か見えてくるはずです。

 3-2.収納場所の特定

収納量が見えてきたら、次はそれをどこに分配して収納するかを考えます。
ここが大事な「適材適所」になるわけですね。

当然、現在住んでいるご自宅と間取りが変わってしまうので難しいところですが、まずは現在の家でのご家族の動線を考えてみましょう。

簡単に現在のお住まいの間取りを紙に書き出し、実際に生活している動線を線でなぞっていくと分かり易くなります。

また、その動線をなぞるときに、何を持って移動しているかを把握することが一番のポイントです。
そこで新築の間取りに当てはめていけば、どこにどれだけの収納スペースを配置すれば良いのかが見えてくるはずです。

 3-3.収納の形の特定

収納量と配置が決まれば、次は収納の形を決めていきます。

上記で整理整頓にとってめんどうくさいが最大の敵、と解説しましたが、この形を特定する部分でめんどくささを解消できるようにしていきます。

特に身体的に負担がかからずに楽に出し入れができるようにするところが重要なポイントです。

頻繁に使うモノほど、「目線からおへその位置」にしまえるようにすれば楽になります。
それになるべくワンアクションで片付けが出来るようにしていくことが重要です。

⇒ 収納プランニングを立てる上で、インテリアの基本も押さえておくとスムーズになります。

 

4.収納量の把握と整理

家を建てる・間取りを考える上で、収納の基本となる「量」の把握が必要不可欠です。

多くの方がご自宅の物の量を漠然としてしか把握せずに間取りを決定してしまうことがあります。
しかし、ここが家を建てる上で一番危険です。

取りあえず決まった収納スペースの中で実際に生活を始めると、戸建であれば溢れ返ってしまうことは少ないでしょうが、後々置きたい場所に物が置けず不便さを感じることが多々あります。

ですので、まずは物の量、収納量を把握しましょう。

 4-1.モノを減らす

収納量の把握、といっても、重要なのは「本当に必要なモノが家の中にどれだけあるのか」を把握することが重要です。

ごくごく当たり前のことですが、最初に

  • 「必要なもの」
  • 「不要なもの」

を仕分けしましょう。

すぐに捨てる必要はありませんが、モノの優先順位を立てる上でも不要なものを決めておきましょう。

ちなみに、なかなか必要と不要を分けることが出来ない方は、以下のルールに沿って分けてみましょう。

  • 1年以内に使ったか、どうか
  • 半年以内に、使う見込みがあるか、どうか
  • 生活スタイルに合っているか、どうか

 4-2.必要なものをさらに分ける

続いて、必要なモノをさらに分けていきます。

  • 「頻繁に使っているもの」
  • 「頻繁に使っていないもの」

で仕分けしていきます。

ここで重要なことは、一度
「頻繁に使っていないもの」=「不要なもの」
と考えることです。

間取りを決める上では頻繁に使うものを基準にどこに何を収納するのか、のみを考えれば良いからです。

 

続いて、使用頻度に応じた適正量も確認していきましょう。

たとえばタオルなどは使う頻度のわりに持っているタオルの枚数が多いと使わないタオルが増えてしまいます。お祝い事などでもらったタオルやハンカチがタンスの奥にずっと眠ってしまっていることもありますよね。

これでは場所だけを取って無駄なスペースが増えてしまいます。
使っていないものを確認すれば必要なストック量も見えてきますよね。

ここまでしっかりとリストアップして整理すれば、収納量はおのずとお分かりになると思います。
次にその収納量をどこに配置するかが重要になってきます。

5.適材適所の配置

リストアップした各物をどこに配置するかを検討していきます。
その際に必要になってくるのはプランです。

これから注文住宅を検討される方はハウスメーカーの設計士が作成してくれたプランに、どこに何を収納すべきを考えて書き込んでいきましょう。
それ以外の方は大まかな間取りを紙にゾーニングし、そのプランに収納すべき場所を書き込んでいきましょう。

 5-1.場所ごとの収納ポイント

整理収納用間取り

上記画像を元に家を建てる上での、場所ごとの収納ポイントを解説していきます。

①玄関・シューズインクローク
現在の靴の量に、将来増えるであろう靴の量を想定しましょう。靴の量が基本となります。お子様が女の子の場合は少し余裕を持たせます。
傘とスリッパの量に加え、ベビーカーやレジャー・趣味のもの(ゴルフバッグや釣り具など)を計算します。この収納を計算して、靴箱の大きさ・土間収納スペースの有無や大きさを検討します。

②1F納戸
ひな人形やクリスマスの装飾などの季節ものを検討しましょう。1Fに納戸を作るとLDKなどが狭くなる可能性もあるので、屋根裏や地下収納があれば不要かもしれません。1Fのクローゼットとバランスを考えましょう。

③洗面所
洗面所は想定以上に収納量が必要なことが多いです。洗面所の中や近くにクローゼットを作るべきか、システム収納BOXなどを導入すべきかなどを検討しましょう。下着やパジャマなどを洗面所に設置した方がスムーズな場合もありますので合わせて考えましょう。

④リビング
リビングの収納は最も重要です。将来、気が付くと物が集まってくる場所でもあります。またご家族の生活スタイルによって全く収納するモノが異なりますのでしっかりと計画を立てましょう。ただし、すっきりと広々と使いたい場所ではあるので、なるべく壁面を有効活用したビルトインのクローゼットが良いかもしれません。

⇒ リビングの間取りを作る上での基本的な考え方や要望の伝え方をまとめましたのでぜひ参考にして下さい。

⑤ダイニング
食事する場所ではありますが、実はパソコン作業したり、お子様が勉強するのに使うスペースになることがあります。リビング同様に生活スタイルに合わせてしっかり検討しましょう。特に書類や薬箱、爪切りや文房具などの細かい収納計画が必要になります。ホームセンターや家具屋さんでどんなチェストや収納BOXを設置すると良いかも合わせて確認しておきましょう。

⑥キッチン
ポイントは家電、食品、食器の3種類です。リビング・ダイニング同様に最も重要な収納スペースです。こちらも細かく検討していきましょう。
ただし、誰がどれくらい、どんな料理をするのかによって収納量は大きく変わってきます。また、共働きのご夫婦で買い溜めをする場合も収納量が増えることもあります。多少のゆとりを考えて検討しましょう。

⑦2F納戸
2Fの納戸はお子様部屋や寝室に収まらないものを収納する場合に必要です。1F納戸同様に、作れば他の部屋が狭くなります。その他ウォークインクローゼットとのバランスによっても必要の有無・大きさが変わってきます。

⑧クローゼット
最近はウォークインクローゼットが主流になってきました。最初は広く感じても将来的に手狭になってくることが多いと言われています。家にある洋服のおおよその体積から計算する必要があります。寝室の大きさとバランスを取る必要がありますが、寝室の大きさよりもクローゼットの大きさから検討すると良いでしょう。

⑨お子様部屋
一番難しい収納です。お子様の成長に合わせて大きく物が変わるからです。逆に細かい収納は考えず、クローゼットの中のラックやBOXを入れ替えられるようにゆとりを持って計算しましょう。

⇒ なお新築の間取り全般に関しては下記ページをご参照下さい。

 

6.まとめ

間取りを考える上で収納は重要なポイントですので、ご家族と相談しながら細かく考えていきましょう。

また建築会社や住宅営業マン・設計士によっては収納のことをしっかりと考えてくれない場合もあります。
ただ、本記事に書いてあることをご家族で煮詰めて、建築会社の営業マンや設計士に説明すれば、必ず間取りに反映させてくれるはずです。

⇒こういった収納に関しても相談しやすい住宅営業マンや設計士かも家づくりには重要な要素です。
住宅営業マンの選び方についてはこちらもご参照下さい。

最後までご愛読頂きまして有難うございました。



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