新築の収納計画で失敗しない方法と収納アイデア9選

「新築での収納アイデアやオススメの収納方法を教えて欲しい!」

「収納で失敗したくない! 新築ではどんなところに注意したり、計画を立てていけばいいの?」

家疑問くんそんな疑問にお答えします。

 

新築では多くの人が重要だと考えている収納なのに、「後悔した」という人が多いのも事実。

今回は新築でのいろいろな収納アイデアや、収納で後悔しないための計画の立て方を解説していきます。

私は「整理収納アドバイザー2級」という資格も持っていますので、そこで学んだこともお伝えできればと思います(簡単に取れる資格ですが)。

本記事の内容はこちらです。

本記事の内容
  • 収納の基本的な考え方や、収納計画を立てる上でのポイントが分かる
  • 間取りそれぞれの場所で失敗しないための収納ポイントが分かる
  • 新築でのオススメ収納アイデア、厳選した9つを紹介

では解説していきます。

1.新築における収納の基本

新築の収納でも「基本」は大事。

どんなに新築の間取りで収納スペースを増やそうが、収納のアイデアを盛り込もうが、「基本」を把握していなければ【整理整頓された状態】は長続きしません。

まずはしっかりと収納の基本を押さえておきましょう。

収納の基本を3つ解説していきます。

1-1.整理整頓の大切さを心に刻もう

とっても当たり前のことですが、新築の間取りで収納スペースをたくさん作ったり、収納計画を立てるのは、「家の中が物でごった返しにならず、整理整頓されている状態」にするためですよね。

そんなことはみんな分かっていると思います。

でも、私は営業マンとして多くのお客様と設計士と一緒に間取りを作ってきましたが、とても真剣に収納について考える人はほとんどいませんでした

どちらかと言うと「設計士だより」な方が多い。

ただ、「家の中にどんな大きさのモノが、どれだけの量あるのか」はお客様しか把握していないわけですから、設計士の力だけでは収納計画を立てることはできません。

ですので、まずは「整理整頓の大切さ」を心に刻んでもらい、新築の収納計画でエネルギーを注ぐ覚悟を持って頂くことが先決です。

では、そもそも整理整頓が大切な理由はなんでしょうか。

その理由は4つあります。

  • モノがすぐに取り出せる ⇒ 無駄な時間を減らす
  • モノの紛失を防ぐ ⇒ 財産を守る
  • 怪我をしにくく衛生的な環境 ⇒ 健康を守る
  • 心がすっきりする環境 ⇒ 心の健康

    どんな職場でも「整理整頓が大切!」と言われることが多いはずですが、ご自宅の整理整頓も同じだと思います。

    それは、時間(命)・健康・財産につながっているからです。

    仕事や家事・育児と並行して、新築の間取りを考えるのは大変。

    だから、収納計画を立てることをめんどくさがる人も多い。

    決してめんどくさがらず、ご家族の時間・健康・財産を守るためにも、家を建てるときは真剣に「収納」について考え、計画に時間を割いてほしいと思います。

    1-2.収納は量より適材適所

    片付けできない

    私が営業マンとして経験してきた中で、お客様の要望の1位は「収納スペースを多くしてほしい」でした。

    設計士の多くが間取り・プランの提案時に「たっぷり収納できる間取りにしました」と得意げに解説しているのではないでしょうか。

    しかし、結局、収納で後悔している人はとても多い。

    これは「収納量さえ増やせば大丈夫」という誤解から生まれることです。

    例えば、収納量を確保したくて広い屋根裏部屋(固定階段つき)を作ったとしても、新築の数か月後には、いろんな部屋で物が散らかっている状態になってしまう。

    整理整頓の最大の敵は「めんどくさい」という気持ちです。

    仕事・家事・育児で疲れている中で、その「めんどくさい」という気持ちを押さえてしっかりと整理整頓ができる人は少ないはず。

    収納で一番大切なことは、整理整頓がなるべくめんどくさくないように「適材適所に収納ができること」です。

    片付けやすいように適材適所に収納スペースが確保され、また物が取り出しやすいような配置・設計になっている。

    そんな収納計画を目指していきましょう。

    1-3.モノを減らすことが最大の基本

    テレビや本・雑誌で、収納や片付けのプロが必ず口にする「モノを減らす」

    私が整理収納アドバイザーの資格の勉強をしたときも、最初に登場するのは「モノを減らす」。

    誰もが分かっていることですので解説する必要もありませんね。

    ただ、ここで覚えておいて欲しいのは「新築で収納計画を立てる前に、モノを減らしておきましょう」ということです。

    次章で「収納計画の進め方」を解説していきますが、計画の最初に、「家にあるモノの収納量を把握する」という項目があります。

    要らないモノが家にある状態で収納量をはかってしまえば、収納計画は高い確率で失敗してしまうはず。

    だから、整理整頓のスタートだと思って、間取りを作る前に「断捨離」するのがオススメです。

    どうせ引越しのときにやることになるわけですから、先にやっておきましょう。

     

    知っている方も多いと思いますが、ここで、モノを減らす・断捨離の方法を解説しておきます。

    最初に家の中にあるもの、クローゼットの中にあるものも含めて、すべて1カ所に集めていきます(複数個所でも可)。

    次に「必要なモノ」「不要なモノ」に仕分けしましょう。

      すぐに捨てる必要はありませんが、モノの優先順位を立てる上でも「不要なもの」を決めておきましょう。

      ちなみに、なかなか必要と不要を分けることができない方は、以下のルールに沿って分けてみましょう。

      • 1年以内に使ったか、どうか
      • 半年以内に、使う見込みがあるか、どうか
      • 生活スタイルに合っているか、どうか

      この3点を基準にすれば、しっかり仕分けできるはずです。

      続いて、必要なモノをさらに分類していきます。

      • 「頻繁に使っているモノ」
      • 「頻繁に使っていないモノ」

        と仕分けしてみましょう。

        「頻繁」の基準は2~3週間に1回くらいでやってみて下さい。

        ここで重要なことは一旦
        「頻繁に使っていないモノ=不要なモノ」
        と考えることです。

        新築の収納スペースを決めるときは「頻繁に使うモノ」を基準に考えれば良いからです。

         

        続いて、使用頻度に応じた適正量も確認していきましょう。

        たとえば、バスタオルで考えると、1日3枚使う家庭で、洗濯を2日に1回するなら、ゆとりを見ても9枚あれば十分です。

        でもお祝い事などでもらったタオルやハンカチが捨てられずにタンスの奥にずっと眠ってしまっている、なんてこともありますよね。

        適正量を超えているモノは、思い切って捨てたり、メルカリで売ってしまいましょう。

        時間が無くて、「とりあえず新築に全ての荷物を運んで、生活が落ち着いてから徐々に捨てていけばいいかぁ」と後回しにすることもあるかもしれません。

        ですが、今はいろいろなサービスが充実しています。

        中でもオススメなのが、次のような2つのサービスです。

        なんでも買います!【買取屋さんグループ】
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        上の【買取屋さんグループ】はかなり幅広いジャンルのモノを「出張買取」してくれます。

        大型の家具や家電はもちろん、本・自転車・ベビー用品や様々な趣味のものなど多種多様なので、引っ越し前に利用する方も多いそうです。

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        引越し前のバタバタしているタイミングにはベストですね。

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        下の不用品・粗大ごみの片付け業者一括比較【エコノバ】は各地域にある不用品回収業者さんから、不用品や粗大ゴミなどの回収見積りを出してもらえます。

        不用品やゴミがかなり多い場合はこちらがオススメですね。

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        • 見積りは無料、入力は2分ほどですぐにできる
        • いろいろな要望に合わせて業者を紹介してもらえる
        • 各地域別の「平均相場」がサイトで公開してあり、親切で分かりやすい

        ぜひご活用ください。

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        2.新築での収納計画の立て方

        収納計画

        本章では、新築の収納プランを考えていく上で具体的な計画の立て方やポイントを解説していきます。

        計画の流れ・ポイントは次の3つです。

        • 収納量の把握
        • 収納場所の特定
        • 収納の形の特定

        1つずつ解説していきます。

        2-1.収納量の把握

        家を建てる・間取りを考える上で、収納の基本となる「量」の把握が必要不可欠です。

        多くの人が、「家の中にあるモノの量」をしっかりと把握せずに間取りを決めてしまうことがあります。

        これでは後悔するリスクが高まるはず。

        家にあるモノで、定期的に使うモノは「平均2割」と言われています。

        逆に言えば「8割があまり使っていないモノ」ということになりますね。

        1-3章で解説したとおり「頻繁に使っているモノ」と「あまり使っていないモノ」を区分けしておきましょう。

        そして、収納計画でもっとも大切なポイントがこの後です。

        この「頻繁に使っているモノ」と「あまり使っていないモノ」のそれぞれの【種類と分量】を細かくリストアップする。

        1番大変な作業ですが、必ずやっておきましょう。

        そして、もう1つ大事なポイントです。

        将来増える可能性が高いモノを想像して、リストに加える。

        例えば、

        • 育児に必要な備品・消耗品
        • 子供の勉強道具
        • 趣味に必要な物
        • 買う予定の家電・家具

        などです。

        可能な限り、精度が高くなるように、頑張って想像してみましょう。

        2-2.収納場所の特定

        収納量が見えてきたら、次はそれをどこに分配して収納するかを考えます。

        ここが大事な「適材適所」になるわけですね。

        もしも、建築会社からのたたき台のプラン・間取りがあるなら、そこに書き込んでいけば良いでしょう。

        プラン・間取りない場合は、インターネットで自分たちのイメージに近い間取り画像を探して、それを参考に考えてみるのも1つの手です。

        間取りを見ながら家族の動線を線でなぞっていき、どの場所でそれぞれのモノを使っているかを考えると分かりやすいと思います。

        その後は、次のような形でリストを作ってみて下さい。

        • バスタオル4枚:脱衣所
          バスタオル6枚:寝室クローゼット
        • 救急箱:リビングカラーボックス
        • 備蓄食料(水2L3本、懐中電灯、etc):シューズクローク

        かなり膨大になると思いますが、ここをめんどくさがらず、頑張って作りましょう。

        ここまでできたら、資料を建築会社の設計士に見せてプランを作ってもらう(作り直してもらう)と理想の収納に近づくはずです。

        2-3.収納の形の特定

        収納量と配置が決まれば、次は収納の「形」を決めていきます。

        これは、2-2章のリストアップを元に、建築会社にしっかりとプラン・間取りを作ってもらってから進めていきましょう。

        形と言っても分かりにくいかもしれませんが、間取りの「平面」を「立体」にして、収納の高さをイメージしていくような感じです。

        クローゼットの中の上の段には〇〇、下の段には〇〇を収納する、というイメージ。

        特に身体的に負担がかからずに楽に出し入れができるようにするところが重要なポイントです。

        頻繁に使うモノほど、「目線からおへその位置」にしまえるようにすれば楽になります。

        なるべくワンアクションで片付けができるように計画を進めていきましょう。

        収納計画を立てる上で、インテリアの基本も押さえておくとスムーズです。

         

        なお、ここまで収納の計画が立てられたなら、クローゼットなど各スペースに設置する収納ケースなどもイメージしておきましょう。

        例えば、収納用品の専門店 テンマフィッツワールドなどで収納グッズを探してみるのも良いと思います。

        ここは、ニトリなどと比べると金額が高めですが、片づけのプロに人気の押し入れ収納「フィッツ」。値段の価値はあり? なし?というサイトにも記載してある通り、片づけの専門家にも評判が良いので、長持ちや使い勝手の良さを考えるなら、かなりオススメです。

        3.場所別に押さえておくべき収納ポイント

        間取りイメージ本章では、リビングや寝室など、それぞれ場所別に収納のポイントを解説していきます。

        3-1.玄関・シューズクローク(土間収納)

        現在の靴の量に、将来増えるであろう靴の量を想定しましょう。

        お子様が女の子の場合はスペースにゆとりを持って考えます。

        また、傘やスリッパ、ベビーカーやレジャー・趣味のもの(ゴルフバッグや釣り具など)などの量もリストアップします。

        その量に応じて、靴箱の大きさ・土間スペースの有無や大きさを検討しましょう。

        画像のように、土間スペースは、壁面を補強しておけば将来いろいろな場面で使用できるはず。

        たとえば、壁面に棚を設置したり、ロードバイクハンガーなど趣味のアイテムを壁に引っ掛けておけるなど、きっと便利になると思います。

        3-2.リビング・ダイニング

        リビング・ダイニングは気が付くと物が集まってくる場所なので、重点をおいて考えるべきです。

        まずは、次のモノはどこに収納すべきか、または作業すべきか、前もって決めておきましょう。

        • パソコン・プリンタ・仕事に関わるもの
        • 育児に使うアイテムや子供用のおもちゃ
        • 掃除用具
        • 子供の勉強で使用する書類・筆記用具
        • 裁縫道具やアイロン
        • テレビ・AV機器・ゲーム機
        • バッグやコートなど、一時的に置いておくモノ
        • 新聞・雑誌・料理本

        最近では、リビング・ダイニングにおいて「生活感が出ないようにしたい」という希望も増えています。

        ですので「見せる収納」にすべきか「見せない収納」にすべきかも、重要です。

        扉付きのクローゼットで「見せない収納」にすれば生活感が無くなりますが、もちろん使い勝手が悪くなります。

        それらを決めた上で、なるべく床にモノを置かなくても済むような収納計画を立てていきましょう。

        リビングの間取りの考え方、要望の伝え方をまとめたページもあります。

        3-3.キッチン

        キッチンの収納は「家電・食品・食器」の3つで構成されています。

        どんな料理を、どれくらいの頻度で料理するかによって収納量は大きく変わるため、しっかりとリストアップをして全体の収納量を把握しておきましょう。

        また、家族が増える可能性や、子供の成長を加味することを忘れないことが大切です。

        共働きのご夫婦で買い溜めをする場合も収納量が増えることもあるかもしれません。多少のゆとりを考えて検討しましょう。

        ただ、ゆとりを残そうと考えると、収納量が足りないと不安になってしまい、大きな食器棚が欲しくなることもあるかもしれません。

        食器棚は機能性が高く、オシャレなものが多いので目移りしてしまいますが、大きなものだと高額になってしまいます。

        リストアップしたものを見直してみると、頻繁に使うものは案外すくないかもしれません。

        キッチン小型パントリー

        たとえば、建築会社に位置を動かせる棚で小型のパントリーを作ってもらえば(リビングからは見えない位置で)、かなり安上がりで、たくさんの収納を確保できるはずです。

        後悔しないためのキッチンの選び方をまとめたページもあります。

        3-4.洗面・脱衣所

        洗面・脱衣所は想像以上に収納が必要なことがあります。

        特に家族全員の動線を意識しながら、リストアップしたものを「洗面、脱衣所の中」に収納すべきか、「外のクローゼットなど」に収納すべきか、を考えてみましょう。

        たとえば、下着やパジャマなどを洗面・脱衣所に収納できるスペースがあった方が動線上スムーズな場合もありますので、どんなものがあれば便利か考えておくのはオススメです。

        エスクアLSどうしても間取り上の問題で、洗面・脱衣場の中に収納スペースを作れない場合は、多少コストアップしてしまいますが、システム収納BOXを導入すべきかも検討しましょう。

        出典:TOTOカタログ「エスクアLSセットプラン」

        3-5.寝室・ウォークインクローゼット

        最近は寝室にウォークインクローゼットをつなげる間取りが主流になってきました。

        私の経験では、ウォークインクローゼットは2.5~4帖ほどの広さにする方が多かったと記憶しています。

        ウォークインクローゼットは、中に入れば一目で「どこに何があるのか」が分かるという大きなメリットがあります。

        洋服や荷物の出し入れも楽になるでしょう。

        ただし、人が出入りする通路を確保しなくてはいけない分、スペースに対する収納量は下がってしまうデメリットがあります。

        それに、「自分は洋服が多い」という何となくの感覚から、ウォークインクローゼットを無駄に広くしてしまう人も多いのも事実。

        家にある洋服のおおよその体積をしっかりと計算してから必要な広さを決めていきましょう。

        3-6.こども部屋

        こども部屋の収納は成長に合わせて収納するモノがコロコロと変わるので、なかなか難しいポイントです。

        一般的には、1つのこども部屋に対して0.75~1畳ほどのクローゼットを配置する間取りが多いでしょうか。

        収納量が分からないから不安、という気持ちから、こども部屋のクローゼットを大きくするのは得策ではないと思います。

        こども部屋の有効スペースが小さくなったり、他の部屋が狭くなったのに、こども部屋のクローゼットはあまり使わない、という可能性が高いからです。

        こども部屋のクローゼットの広さは最低限にして、同じ階の廊下などに共有の収納スペース(小型のクローゼットなど)で補うのが良いでしょう。

        4.新築の収納棚を自分で買うか、建築会社に依頼するべきか

        リビングやクローゼットなどに設置する収納棚を建築会社に依頼すべきか迷う方もいると思います。

        建築会社に作ってもらうのは、次のようなメリットがあるでしょう。

        建築会社の収納棚のメリット
        • 各部屋・スペースとデザインがマッチする
        • 空間に無駄がなく、収納スペースが広い
        • 手間が掛からない
        • 作りが頑丈で長持ちし、保証が厚い

        反面、デメリットもあります。

        建築会社の収納棚のデメリット
        • 設置費用も含めて高額
        • 設置後は、移動が撤去が難しい

        これらのメリット・デメリットを加味しながら、それぞれの部屋で、建築会社に依頼するか自分で購入するのか、しっかりと検討しましょう。

        なお、下記の収納家具は、建築会社に依頼するか、自分で買うのか、のちょうど間の商品を扱っています。

        建築設計事務所がデザインする収納家具【margherita(マルゲリータ)
        増殖や転用ができ、時代の流れとともに陳腐化しないシンプル&ミニマルなプロダクトです。すべて国内製造。
        メンタリストのDaiGoさんが愛用しているようで、少し高額ですが、建築会社に依頼したようなスタイリッシュな収納棚を扱っています。

        建築設計事務所がデザインしているので、私が見る限り機能性・デザイン性はとても高いのではないでしょうか。

        建築会社に依頼するよりも安く済みますし、何より設置後も移動できるので、新築の際に検討してみてはいかがでしょうか。

        5.新築の収納アイデアを9つ厳選

        本章では、新築のオススメ収納アイデアを7つに厳選して紹介していきます。

        収納はお金をかければある程度、収納量を増やしたり、生活感がないオシャレな収納スペースを作ることは簡単。

        ですが、ここではなるべくお金をかけずに、効率のよい収納スペースの作り方を紹介します。

        5-1.クローゼットの奥行を考える

        1つは「アイデア」というよりも、新築の収納においての「コツ」というか「ポイント」を紹介します。

        それは【奥行455mmのクローゼットを活用する】ということです。

        クローゼットの中ではもっとも奥行きが浅いタイプです。

        クローゼットは、主に次の3種類の奥行がもっとも使われます(尺モジュールの場合)。

        • 455mm(有効寸法350mm前後)
        • 682.5mm(有効寸法580mm前後)
        • 910mm(有効寸法810mm前後)

        ※実際に収納スペースとして使える有効寸法は、建築会社が採用している建具や壁の厚みによって異なります。

        たとえば、布団をしまうなら910mm、洋服をかけるなら682.5mm(650mm)、小物や本などを置くなら455mm、というように用途によって奥行きを変更します。

        その中で、455mmの奥行きのクローゼット・収納スペースを間取りの中に散りばめると、とても効果的な収納になります。

        次の画像を見てみて下さい。

        455クローゼットの間取り図

        出典:コレタテ!「【あともうちょっと広ければ・・を解決!】間取り455㎜プラス設計術」

        たとえば、上記の画像の赤枠に455mmの奥行きの収納スペースを作ることが提案されています。

        その中で、特に見て欲しいポイントが2つ。

        • 中央の階段上の洗面所の収納
          階段左のクローゼットの間口(横幅)を455mm分、小さくすることで、洗面・脱衣所の収納を確保しています(階段下のスペースもうまく活用していますね)。
        • 中央の階段右の廊下の収納と、その反対のパントリーの収納
          1つの910mmのクローゼットではなく、455mmの半分ずつにして、両側から収納できるようにしています。

        ぜひ参考にしてもらいつつ、455mmの奥行クローゼットを活用してみてください。

        5-2.ニッチ・飾り棚を収納に活用する

        リビングの画像ですが、階段手前に5カ所のニッチ棚が作られています。

        ニッチ棚は、小物などを置いてインテリアとして活用されることも多いですが、収納としても利用できます。

        建築会社に言えば安価に作ってもらえるはずですので、ぜひ活用してみて下さい。

        リビング以外にも、次の場所にニッチ棚を設置することもオススメです。

        • キッチン周り
        • 洗面・脱衣所
        • 玄関・土間スペース
        • 階段
        • ウォークインクローゼット

        5-3.廊下の壁を収納棚にして部屋の空間を広げる

        画像のように、玄関付近の廊下や2階の階段付近の廊下に収納スペースも設けるのはオススメです。

        その分、各部屋のスペースを広げることもできますし、置くものをしっかりと考えれば意外に機能的になるはず。

        階段下を廊下側から利用できる収納スペースにするのもいいですね。
        5-2章で解説したニッチ棚・飾り棚を廊下で使うのもオススメです。

        5-4.散らかしても良いスペースを作っておく(屋根裏・納戸)

        固定階段つき、屋根裏部屋の画像です。

        私が営業マン時代に担当していたお客様で、屋根裏部屋を子供の遊び場として使っていた方が多かったです。

        小さな子供がいるご家庭の場合、いつも家の中を整理整頓しておくのは至難の技だからこそ、あえて散らかしておいても良いスペースを作っておく。

        いつも目に入らない場所、来客が来ても大丈夫な場所に作っておけば、精神衛生上かなりラクだと思います。

        屋根裏部屋に限らず、1階や2階に1カ所「納戸」を作っておくのもオススメです。

        5-5.忘れないようにトイレに扉付き収納を作っておこう

        注文住宅では、希望しないとトイレに収納棚が設置されないことが結構あります。

        特に階段下のスペースにトイレを配置した場合、トイレの天井が斜めになり、後から棚が設置しにくくなってしまいます。

        建築会社にはあらかじめ収納スペースを作ってもらえるように要望を伝えておきましょう。

        扉付きでもトイレの収納棚はわりと安価に設置してもらえるのでオススメです。

        5-6.リビングにデスク収納はオススメ

        3章でリビングの収納について、モノが集まりやすいことを解説しましたが、大型のクローゼットを設置するとスペースも取ってしまうし、オシャレなものを購入すれば、結構な金額になってしまうことがあります。

        そんな時は画像のような「デスク収納」を取り入れるのがオススメです。

        リビング・ダイニングから見えないような位置に収納スペースがあるので、すっきりとした空間になると思いますよ。

        こどもの勉強や何かしらの作業は、ダイニングテーブルを使うから、別のデスク・カウンターテーブルは不要かな、と考える方も多いと思います。

        ですが、ダイニングテーブルの場合、食事の度にいちいち片付けないといけなくなりますし、一時的に何かを置いておくにしても、なにかゴチャゴチャしている感じになってストレスになります。

        リビングにカウンターテーブルがあれば思った以上に便利と感じることも多いので、ぜひ検討してみて下さい。

        5-7.キッチンのカウンター下収納はあると便利

        キッチンのカウンター下収納はかなり便利です。

        ダイニング側の収納が内蔵されているフラットキッチンだと、一気に高額になる可能性がありますが、建築会社に依頼すれば、割と安く作ってくれます。
        食器・グラス類に限らず、乾物などの食品、救急箱、書類など、様々な用途で使えますので、ぜひ検討してみて下さい。

        キッチン収納に関してまとめたページもあります。

        5-8.洗面・脱衣所には棚(またはクローゼット)を作っておこう

        3章で洗面・脱衣所の収納についても解説していますが、動線上、ここにタオル・下着などを収納できるスペースがたっぷりあると、かなり便利になります。

        特に両親の出勤時間と、子供(特に女の子)の登校時間が重なる場合、朝に洗面・脱衣所が混雑しますよね。

        そういう時のために、洗面と脱衣所を分けた間取りにしつつ、それぞれの収納スペースを確保しましょう。


        上の画像のように簡単な可動棚や455mmの奥行のクローゼットであれば、低価格で収納スペースを確保できます。

        5-9.水回り近くにウォークインクローゼットを配置する

        もしも間取りにゆとりがあったら、浴室・脱衣所のすぐ横にウォークインクローゼットを配置すると、かなり便利です。

        住宅営業マン時代にとても評判が良かった間取りなのですが、服を持ってすぐに浴室に行けますし、お風呂の後にもすぐにクローゼットに行けます。

        それに洗濯乾燥機で洗った洋服をとなりのクローゼットにすぐに片づけられるので、大変オススメです。

        ぜひ試してみて下さい。

        6.まとめ

        新築における収納の計画の立て方、整理整頓の重要性はお分かりになりましたか?

        間取りを考える上で、実は収納計画を立てることが一番大変でめんどうなんです。

        ただ、自宅にあるモノの種類・量をリストアップして考えれば、まず失敗することはありません。

        本記事にある収納アイデアも含めて、いろんな収納方法を参考にしつつ、整理整頓された空間が維持できるような収納計画を立ててもらえたら幸いです。

         

        最後までご愛読頂きまして有難うございました。

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