太陽光パネル寿命イメージ

「太陽光発電の導入を考えているんだけど、パネルの寿命ってどれくらいなの?」

「太陽光パネルの寿命を考慮して、メンテナンスや買い替えを考えると、そもそもお得になるの?」

家疑問くんそんな疑問にお答えします。

 

 

太陽光パネルを導入するべきか検討する際、寿命や耐用年数を考えないと、元が取れない可能性がありますよね。

本記事を読めば、太陽光パネルの寿命や耐用年数の目安と、費用対効果がしっかり把握でき、導入すべきかの判断がつくはずです。

この記事の内容は大きく分けると以下の通りです。

本記事の内容
  • 耐用年数って寿命とは意味が違う?
  • .実際の太陽光パネルの寿命はどれくらいなの?
  • 太陽光パネルは年々劣化して発電量が低下したら、いくら損するの?
  • 太陽光パネルの寿命を延ばし、発電量を落とさない為には?

 

1.耐用年数って寿命とは意味が違う?

ご存知の方も多いと思いますが、そもそも「耐用年数」と「寿命」は意味合いが違います。
耐用年数の文字をなぞれば、耐えうる年数みたいで長持ちする期間のように見えますが実際は全く異なります。

耐用年数は企業などの会計上の言葉で、法的に定まった期間のことを指します。

一般的な「耐用年数」の意味
例えば毎年1,000万円の利益が出る会社で、3,000万円の大型機械を買ったとします。
単純に利益計算すると、買った年だけ▲2,000万円の赤字になってしまいます。
それではその会社が潰れそうなのかちゃんと利益が出ているか分かりませんよね。
だから、例えば法律的にその大型機械の耐用年数を30年と定めます。30年間は資産として使えますよ、という意味です。
「定額法」という計算をすると(減価償却)、その大型機械3,000万円を30年で割ると、毎年100万円を費用にしましょう、ということになります。
そうすれば毎年900万円の利益になるわけです。

つまり耐用年数は法的に定められたものですので、どんなメーカーのどんな種類の太陽光パネルを購入しようが同じというわけです。

 

1-1.太陽光発電システムの法的耐用年数は何年?

では具体的に太陽光発電の設備の耐用年数は何年でしょう。

太陽光発電設備の法的耐用年数は「17年」となります。
ただし、太陽光パネルを10㎾以上載せたり、住宅用ではなく商業用として使用する場合は「9年」となります。

住宅用に太陽光パネルを載せる方にはこの法的耐用年数は全く関係がありませんが、2018年8月現在、太陽光パネルは17年間の資産価値があるものと想定されていることは把握しておきましょう。

ただし、将来性能がどんどん上がっていけば、この耐用年数にも見直しが掛かるかもしれません。

 注意
投資として太陽光設備を導入している方、パネルの周辺設備(フェンス、防草シート、砕石)の耐用年数はパネル本体と異なりますのでご注意下さい。

 

2.実際の太陽光パネルの寿命はどれくらいなの?

では実際に太陽光パネルの寿命はどれくらいなのか解説していきます。

一般的に太陽光パネルの寿命は「20~30年」、パワーコンディショナー(パワコン)は「10~15年」と言われています。

これは私の住宅営業の現役時代にパナソニックさんの太陽光パネル説明会(研修)などでもそう聞きました。
(パナソニックさんが自社の製品の寿命を話したのではなく、色んなメーカーの太陽光パネルを含めた一般的な話です)

ただ、実はどの太陽光パネルのメーカーも寿命に関して具体的にはっきりと言えません。

それには下記理由があります。

 

 2-1.太陽光発電システムは歴史が浅いから寿命が曖昧?

太陽光発電の街並み

住宅用の太陽光発電システムの歴史は1992年から始まっています。

当時、三洋電機(現パナソニック)が最初に住宅用の太陽光発電システムを稼働させました。

つまり2018年の現在から見れば、太陽光発電の歴史は最大で26年となります。

その他のメーカー製品の歴史は全て26年以下となりますので「自社製品は30年以上長持ちします」と断言できるメーカーは無いわけです。

 

 2-2.現段階での太陽光パネルの継続稼働した実績は30年

ただし、住宅用ではなく、業務用の太陽光パネルはすでに30年以上稼働している実績があります。
太陽光発電の業界では有名な2箇所は今もなお元気に動いているようです。

  • 佐倉ソーラーセンター(千葉県)
  • シャープの壷阪寺つぼさかでら(奈良県)

    当時の太陽光パネルの性能と技術で30年以上動いているわけですから、現在の性能と技術であれば40年以上長持ちする可能性もかなり高いと言えます。

    パナソニックさんの太陽光パネルの保証期間は「25年」とかなり長いことを見ても(2018年現在)、30~40年は長持ちするのは間違いないかもしれません。

    ただし、太陽光パネルは動いていれば良いというものではありません。
    経年劣化により発電量が落ちてきてしまいます。

     

    3.太陽光パネルは年々劣化して発電量が低下したら、いくら損するの?

    寿命の長さから見れば、太陽光パネルの費用対効果は全く心配が無いでしょう。

    太陽光発電システムは7~11年で元が取れると言われているからです。

    ただし、年々発電量が落ちてきてしまったら、メンテナンス費用を加味すると、果たして費用対効果はあるのでしょうか?

    下記、具体的に解説していきます。

     

     3-1.そもそも太陽光パネルが劣化する原因は?

    具体的に太陽光パネルが劣化する原因は何でしょうか?
    実はパネルだけでなく、それ以外に部品も原因となります。

    主な劣化原因は以下の通りです。

    • ガラス表面の汚れ(鳥のふんや落葉、砂塵などが付着)や僅かな傷、変形、変色等
    • 配線の腐食や断線、経年劣化
    • 長年の風雨や温度変化で起こる電極のハンダ剥がれ

      他にもありますが、主だった劣化の原因です。

      これにより、少しずつ発電量が落ちていきます。

       

       3-2.どれくらいの速度で発電量は落ちるか、目安を公開

      では毎年、発電量はどれくらいの速度で落ちていくのでしょうか?

      目安: 10年で「2.5%~5%」減少(1年で0.25%~0.5%)
      ※あくまでも一般的な目安ですので、太陽光パネルのメーカーや製品性能で大きくことなります。

      ただ、パーセントだけでは分かりにくいですよね。
      以下、参考までに目安を作成しました。

      まず、太陽光発電量の目安は以下の通りです。

      太陽光発電量の目安
      太陽光発電「6.18㎾」搭載 ⇒ 月々の発電金額【16,000円】
      年間で192,000円、10年間で1,920,000円

      上記目安をベースにして、毎年0.5%ずつ発電量が落ちていった場合の目安を表にしました。

      太陽光パネル6.18kW、年間0.5%発電量が落ちていく場合の目安
      経過年数月間発電金額年間発電金額
      1年目16,000円192,000円
      5年目15,600円187,200円
      10年目15,210円182,520円
      15年目14,830円177,960円
      20年目14,460円173,520円

      ※表の数字は目安を単純計算しているだけで、実際とは異なりますのでご注意下さい。

      太陽光パネル「6.18kW」の場合、毎年「0.5%」ずつ発電量が減少すると、20年後には年間発電量が「約18,500円」下がることになります。

      太陽光パネル6kW載せると、投資額は200万円前後になりますが、やはり発電量が落ちても10年前後で回収は出来そうです。

      ただし、上記に加えてメンテナンス費用も発生しますのでご注意下さい。

      メンテナンス費用の目安などは下記ページをご参照下さい。

      加えて、太陽光パネルの技術が進むにつれ、売電価格も年々下がってきます。

      売電価格の減少や経年劣化などを考えると、30~40年後、最新モデルとのスペックの差がどんどん大きくなると予想できますので、どこかのタイミングで新しいパネルを買った方がお得になる可能性もあります。

       

      4.太陽光パネルの寿命を延ばし、発電量を落とさない為には?

      太陽光発電量が下がるイメージ

      太陽光パネルの発電量が年々落ちてもしっかりと元は取れそうです。

      しかし、太陽光パネルの寿命を延ばしたり、発電量を落とさないようにする工夫は必須です。

      具体的な工夫を下記解説していきます。

       

       4-1.定期的なメンテナンスを行うこと

      【太陽光発電で後悔?】新築で失敗する原因7選でも記載していますが、最低でも4年に一度は点検を行いましょう

      点検1回の費用はおおよそ2万円前後が相場です。

      また、定期的に自宅の太陽光モニターで発電量をチェックしましょう。
      節電意識も高まりますので、理想はやはり毎日のチェックが良いと思います。

      発電量は季節や天候で左右されますが、毎日チェックしていけば、必ず法則性が見えてくるはずです。
      法則性が分かれば、発電量が急に下がったときなどすぐに分かると思います。

      発電量が急に下がったら、すぐにメンテナンス業者を呼びましょう。

      太陽光発電システムの異常は早期発見が最も重要です。

       

       4-2.そもそも長持ちする太陽光パネルの素材やメーカーを選ぼう

      太陽光パネルを購入する際は、なるべく発電量が落ちにくい素材やメーカーを選びましょう。

      例えばハウスメーカーや工務店などの建築会社で、太陽光パネルの割引キャンペーンなどを実施していることがあります。
      その場合ですと、ソーラーパネルのメーカーや素材が予め定まっている場合が多いです。

      私の経験談でも、割引キャンペーンなら載せちゃおうか、という気軽な感じで決定してしまう方も多かったです。

      しかし、せっかく載せるのであれば、素材やメーカーを確認して、問題ないようであれば載せる判断をしましょう。

      ■素材別、発電量の低下目安

      • 単結晶:10年後⇒ 92.4%~93.7%(毎年約0.7%ダウン)
      • 多結晶:10年後⇒ 94.5%~95.5%(毎年約0.5%ダウン)
      • アモルファス:10年後⇒ 88.9%(毎年約1.1%ダウン)
      • CIS/CIGS:10年後⇒ 97%~97.2%(毎年約0.3%ダウン)
      • ヘテロ接合(HIT):10年後⇒ 96.0%(毎年約0.4%ダウン)

        出典:グリーンエネルギーナビ『パネルの種類ごとの経年劣化表』

        ※2011年の集計データなので、2018年現在はもう少し減少率が低いはずです。

         

        素材によって発電量の減少は大きく異なりますので、初期投資の金額と比較して判断しましょう。

        ■太陽光パネルメーカーの選定
        太陽光パネルメーカーの選定によっては、次のような失敗も発生します。

        例えば適当な工事をされてしまって最大の発電量を得られなかったり、アフターフォローや保証期間が少なくてメンテナンス費用や修理費用が高く付くなどです。
        これでは長持ちしないことがメーカー選定の段階で決まってしまいます。

        相見積もりも含め、良い業者を探す為には、やはり第三者のチェックを入れることがベストです。

        特に「太陽光見積り一括サービス」を利用するのがマストだと思います。

        私の個人的なお勧めは以下のサイトです。

        オススメ太陽光見積り一括サービス

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        太陽光発電に精通した専門スタッフが多数在籍しており、太陽光発電に関する質問や分からないことがあれば中立的な立場から気軽に相談にのってもらえます。

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        上記一括見積りサービスを利用すれば、太陽光発電の失敗確率が大幅に減少することは間違いないでしょう。

        ぜひ利用して良い業者に巡り合いましょう。

         

        5.まとめ

        太陽光パネルはしっかりと素材やメーカーを選定し、定期的なメンテナンスをすれば、費用対効果がしっかり出るものだと思います。
        もちろん、発電量や売電価格が年々下がっていっても、お得なのは間違いありません。

        しかし、トータルで考えれば投資したお金が倍になるようなことは決してありません。

        間取りの制限があったりメンテナンスや手続きの手間などデメリットも確かにあります。
        ただ、せっかく設置を検討するならば、最大限の経済効果を手に入れましょう。

         

        太陽光パネルを設置するのか、悩んでいる方はこちらのページもご参照下さい。

        売電価格がどこまで落ちるか、また落ちた後でも太陽光発電を導入すべきかまとめたページもあります。

         

        最後までご愛読頂きまして有難うございました。

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