【風水の方位・方角を完全解説!】各方角に適した色・部屋とは?

「風水の方位・方角の見方や意味が知りたい!」

「風水の考え方として、それぞれの方位・方角に適した色や部屋が知りたい!」

そんな疑問にお答えします。

あずた
風水アドバイザーの資格を持つ私が、風水や家相における「方位・方角」についてピックアップして解説していきます。

新築を建てる方はもちろん、日々の生活の中で運気を取り込む方法など、風水に興味がある方向けの記事になっています。

 

本記事の内容
  • 方位・方角の見方やそれぞれが持つ意味
  • 各方位・方角に適した色・部屋の配置・土地

早速解説していきます。

1.風水の基本、方位・方角の見方

風水の方位・方角を具体的に解説する前に、簡単な方位の基本や確認方法を解説していきます。

特に方位・方角の確認方法を間違えたり、何となくの方位を基準にしてしまうと、風水の関するすべての意味合いが台無しになってしまいます。

正確に把握していきましょう。

1-1.風水の方角を通じて良い気を取り込む

「風水」・「家相」というものに、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

「占い」・「おまじない」というイメージの方が多いと思います。

しかし、風水・家相の専門家は大昔に中国から伝わった「環境学」という学問であると言います。また、風水には科学的根拠があると説明している人もいます。

例えば風水で吉とされる方角の「南東」は、1日を通して最も紫外線を受ける場所です。紫外線には殺菌効果があるので南東の部屋は病気になりにくい、という根拠です。

 

風水は【九星気学】という占術を元に、すべての人を生まれ年から9つの(特性)に分類し、運勢・相性・方角を占うものが基本的な考え方です。

その中に【陰陽五行説】という自然界のものを「木・火・土・金・水」の五行に分類し、その性質によってさらに「陰」と「陽」に分ける考え方があります。

風水における「方位・方角」はこの陰陽五行説を基準に、各方位には意味や特徴があると考えられています。

陰陽五行

さらには、各個人が持っている九星の特徴や、「年・月・日・時」などのタイミングによっても「吉」となる方位、「凶」となる方位が異なります。

それらを全て理解して方位を判断するのはなかなかに大変です。

ただ、風水における方位・方角というのは「良い気の流れを呼び込むためのもの」ということは共通しています。

ここでは、日本における全体的な気の流れを覚えておきましょう。

日本には「北東(鬼門)」から「南西(裏鬼門)」にかけて、大きなエネルギーラインが存在する(レイライン)。
このエネルギーはとても強力なエネルギーで、住宅や会社などに悪い影響を与える。逆に「南東」から「北西」にかけては穏やかで温かいエネルギーが流れるため、吉の方位になる。

つまり、「北東・南西はなるべく高い建物などの障害物や住宅の壁で防ぎ、逆に南東・北西を開放的にするのが理想的」というのが基本になります。

1-2.家の中心を確認する

風水における正確な方位・方角を確認するには、まず正確に家の中心を確認する必要があります。

しかし、家やフロアの形によって中心が異なるため注意しましょう。

まず、単純な四角形の場合は間取り上で「対角線」を2本引き、その線が交わるところが中心になります。

これは簡単だと思います。

 補足

  • 2~3階建ての場合は、各階でそれぞれ中心を算出しましょう。
  • バルコニー・ポーチテラス・出窓などの出っ張りで、部屋として扱われないものは除外して考えましょう。

部屋・フロアが単純な四角形ではない、凹凸がある場合は以下のように算出します。

■はりや欠けなどの凹凸が【1辺の3分の1以下】の場合

はりと欠け2

上記図のように、はりやかけの凹凸が1辺の3分の1以下の場合は、凹凸を無視して対角線を引きます。

はりや欠けなどの凹凸が【1辺の3分の1以上】の場合

はりと欠け

上記図のように、はりやかけの凹凸が1辺の3分の1以上の場合は、凹凸を平均して対角線を引きます。

新築の場合は、設計士に相談すれば図面上に対角線を引いてくれると思います。

上記の中心の出し方を知らない設計士も多いと思うので、そこは解説してあげましょう。

 補足
「はり」と「欠け」の判断:

出っ張りが辺の長さの1/3以下の場合は「はり」となり、1/3を超える場合は、その他の部分が「欠け」となります。

1-3.北を確認する

家・フロアの中心が分かったら、そこを基準に北の向きを確認することが重要です。

新築であれば実際に測量された方角が図面上に記載されるので問題ありませんが、図面と方角が確認できない場合はコンパスなどで測るしかありません。

しかし、風水の流派によって「基準とする北」が若干異なります。

それは次の2つです。

  • 「真北説」(しんぼくせつ)
  • 「磁北説」(じほくせつ)

それぞれ1つずつ簡単に解説します。

「真北説」(しんぼくせつ)

北極星のある位置、地球の地軸の中心を北とみなす考え方です。

この基準をベースに考えている流派は多いのですが、実際の土地で素人が測ることは難しいです。

「磁北説」(じほくせつ)

「コンパスの北」を北とみなす方法です。

実はこの真北説と磁北説とではズレがあります。

このズレを「磁気偏角」と言うのですが、この偏角は日本各地でおよそ3度~9度の差があります。(札幌で9.2度、東京で7度、那覇で4.1度)

また磁北の北は、年々少しずつズレているらしいです。

 

それぞれの流派のどちらを基準にするのか、もしくは気にしないのか、人それぞれだと思います。

ただ、新築で行う「敷地調査」は基本的にコンパスでの計測を行います。

ただ、オプションなどで真北調査を行っている建築会社も多いので、どうしても真北説を基準としたい場合は建築会社に相談してみましょう。

 補足
スマートホンのコンパス機能も内部の磁気センサーを使用しているので、基本的には磁北ですが、iPhoneでは真北で測る機能がついているようです。
参照:真北と磁北 iPhoneでも設定できます

2. 九方位、それぞれの方位・方角が持つ意味とは?

風水・家相における方位・方角は全部で9つに分類されます。「東・西・南・北」+「南東・南西・北東・北西」+「中央」です。

家やフロアの中心と基準となる北が分かれば、すべての方位が分かると思います。

それぞれの方位を分類する角度は、これもやはり流派によって異なります。

「東・西・南・北」が30度、それ以外の「南東・南西・北東・北西」が60度と計算する場合(日本式)、また8方位すべてを45度で計算する流派(中国式)があります。

本記事では前者の日本式30+60度で計算する形で解説していきます。

方位別の運気

では、各方位・方角が持つ意味を1つずつ解説していきます。

中央

  • 五行:土・大地
  • 季節:すべての季節
  • キーワード:安定・夢・腐敗・生産

家族愛や仕事の成功を象徴する場所なので、リビングやダイニングに向いていると言えます。

また、五行は「土」なので、土や石からできた物や四角形など安定感のあるもの、重厚感のあるものを置けば運気が上がるでしょう。

  • 五行:水
  • 季節:冬(12月)
  • キーワード:子宝・男女愛・睡眠・健康

物事を工夫する力など知恵を育てる方角なので勉強部屋に向いていると言えます。

五行は「水」なので、そのまま水に関連するアイテムや流線型のものを置くと良いでしょう。
また、通帳・金庫・印鑑など財産やお金に関連するものはこの方角に置くと良いとされています。

北東

  • 五行:土・山
  • 季節:冬(1・2月)
  • キーワード:相続・不動産・貯蓄・忍耐

北東は【鬼門】(表鬼門)となり、激しい変化を象徴する不吉な方位だと見られます。
一般的に鬼門には玄関などの入口や通路を配置せず、悪い気や外敵から守る間取りにすると良いと言われています。

貯蓄運をつかさどっている場所なので、こまめに清掃して財産を守りましょう。

五行は中央と同じで「土」なので、土や石からできた物や四角形など安定感のあるもの、重厚感のあるものが良いでしょう。

    • 五行:木
    • 季節:春(3月)
    • キーワード:芸術・やる気・発展・昇進

    活気や若さを象徴する方角なので、子供部屋に向いていると言われています。

    五行は「木」なので、そのまま木製の素材や植物、細長い形や筒状の物を置くと運気が上がります。
    また、音・情報との相性がよく、テレビ・パソコン・オーディオなどの家電も良いでしょう。

    南東

    • 五行:木・風
    • 季節:春(4・5月)
    • キーワード:旅行・信用・商売・恋愛・縁談

    穏やかさと柔軟性をもつ方角とされ、幸運を呼ぶのに玄関を配置すると良いと言われています。
    また、恋愛や結婚をつかどるため、長女の部屋も良いでしょう。

    五行は東と同じ「木」なので、木製の素材や植物、細長い形や筒状の物を置くと運気が上がります。

    • 五行:火
    • 季節:夏(6月)
    • キーワード:才能・人気・ひらめき・社交性・知性・精神・別れ

    明るくエネルギッシュな方角で、知性や芸術性などを象徴しますが、反面、別れというマイナス面も含まれます。
    太陽光を取り込むため、窓を多く(大きく)するのが良いでしょう。

    五行は「火」なので、炎のように明るい色やピカピカ光るもの、三角形など先の尖った形の物を置くと運気が上がります。

    南西

    • 五行:水・地
    • 季節:夏(7・8月)
    • キーワード:努力・家族円満・忍耐・堅実・安静・従順

    南西は【裏鬼門】と呼ばれる方角で、鬼門と同様に悪い気が入ってこないように玄関は配置しない方が良いとされています。
    また、他の方角よりも清潔にしたり、水回りのトイレ・浴室・キッチンなどを設置しないようにして運気が下がらないようにしましょう。

    五行は北と同じで「水」なので、そのまま水に関連するアイテムや流線型のものを置くと良いでしょう。
    ただ、大地を表す方位でもあるので、土や石の素材、背の低い家具、観葉植物も運気が上がるアイテムです。

    西

    • 五行:金
    • 季節:秋(9月)
    • キーワード:金銭・喜び・酒・飲食・良縁

    西の方角は一般的に金運に大きく関連すると言われています。

    五行は「金」なので、金属の素材のものや、丸・球体の形のものを置くのが良いでしょう。

    北西

    • 五行:金・天
    • 季節:秋(10・11月)
    • キーワード:出世・事業・充実・収穫・高級品・多忙・宝石

    家の主人の財産や仕事運に大きく影響がある方角とされていますので、主人の部屋を配置すると良いでしょう。
    また、神棚は北西の方向に設置するなど、北西は神聖な方位とされます。

    主人の大切にしているものや縁起物を置いたり、なるべく北西の部屋をキレイに保つことを心がけましょう。

    3.各方位・方角に適した色・ラッキーカラー

    続いて、各9つの方位・方角に適した運気が上昇する色・ラッキカラーを表にまとめました。

    方角方位・方角に適した色・カラー
    中央黄色・茶色・ベージュ
    緑・ピンク・アイボリー・オレンジ
    北東白・黄・
    白・ピンク・赤・青
    南東黄・赤・白・ピンク・オレンジ・黄緑
    緑・白・ベージュ・オレンジ・赤・紫・虹
    南西赤・黒・黄・茶・緑・紫・ベージュ
    西白・青・金・銀・黄・山吹・ピンク
    北西茶・緑・オレンジ・ベージュ

    ラッキーカラーは各方角に適したアイテムの形や素材と組み合わせてインテリアを考えると良いでしょう。

    全てカラーを合わせるのは難しいので、特に運気を上げたい、例えば「金運」「恋愛運」など1~2つ絞ってから始めるとスムーズかと思います。

    4.各方角・方位に適さない部屋の配置や土地

    本章では、各9つの方角・方位になるべく避けたい部屋の配置・家の形・土地などを表にまとめてみました。

    しかし、これらを全ての方角で避けることは不可能です。

    該当するものがあったら、その方位の部屋をなるべくキレイにしたり、換気を良くしたり、ラッキーアイテムを置くなどの工夫でカバーしていきましょう。

    方位に適さない部屋を確認しつつ、風水の間取りで注意すべきページをご覧ください。

    方角方位に適さない部屋の配置・家の形・土地
    中央
    • 吹き抜け・階段・廊下
    • トイレ
    • 北側に凹凸の欠け
    • トイレ、浴室、キッチンなどの水回り
    • 浄化槽、下水層、井戸
    • 北側が低くなっている土地
    北東
    • 北東側に凹凸のはりや欠け
    • 玄関、廊下
    • トイレ、浴室、キッチンなどの水回り
    • 北東が低い土地
    • 東側に凹凸の欠け
    • 廊下、ベランダ
    • トイレ、浄化槽
    • 東が高い土地
    南東
    • 南東側に凹凸の欠け
    • 廊下
    • トイレ
    • 浄化槽、下水層
    • 南東が高い土地
    • 南側に凹凸の欠け
    • 廊下
    • キッチン、トイレ、浴室などの水回り
    • 池、井戸
    • 南が高く、北が低い土地
    南西
    • キッチン、トイレ、浴室などの水回り
    • 南西に凹凸のはり
    • 南西が高く、北東が低い土地
    西
    • 西側に凹凸の欠け
    • キッチン、トイレ、浴室などの水回り
    • 池、井戸
    • 西が低い土地
    北西
    • 北西側に凹凸の欠け
    • 廊下
    • 浄化槽、下水層
    • 北西が低く、南東が高い土地

    繰り返しますが、上記の配置や家の形、土地は絶対に避けるべきもの、というわけでは決してありません。

    ただ、風水の考え方として、該当するものがある方角に該当する運気が下がりやすくなります。

    例えば西に水回りを配置すれば金運が下がりやすくなるということです。

    対策を取れば問題ありませんので、こだわり過ぎないように注意しましょう。

    運気を上げるための「土地選び」についてまとめたページもあります。

    5.まとめ

    風水・家相における各方位・方角の持つ意味や、各方位に向いた色や家の配置や土地についてお分かりになりましたか?

    新築での間取りの考え方同様に、風水においてもどの運気をあげたいのか、優先順位が大切です。

    たくさんの運気を上げたいと欲張らず、家族にとって何が大切かを考えながら、風水の考え方を実際の生活に落とし込んで頂けたら幸いです。

     

    なお、本記事を書く上で参考にさせて頂いた書籍を3冊紹介します。

    最後までご愛読頂きまして誠にありがとうございます。