【新築トイレの完全ガイド】おすすめのメーカーや選び方を解説

「トイレは住宅設備の中でもっとも使用頻度が高いのに、適当に選んでいませんか?」

家疑問くん

注文住宅では間取りから建材、設備にいたるまでとにかく決めることが多いですよね。

だから「トイレは標準仕様のままでいいか」と考えてしまいがち。

ですが、トイレは設備の中でも1番使用頻度も高いですし、将来のリフォームや介護のことを考慮しておくのも重要なんです。

 

ここでは忙しい人のために、新築におけるトイレの選び方や注意点などがさらっと分かるように記事をまとめました。

本記事の内容
  • トイレの機能ごとの選び方(メリット・デメリット)
  • トイレ3大メーカーの特徴や違い
  • トイレ室においてあとあと後悔しないためのコツ

では早速解説していきます。

1.トイレの機能ごとの選び方(メリット・デメリット)

1章ではトイレの機能別の選び方フローを元に、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

トイレの選び方として、「トイレ本体」⇒「手洗いの有無」⇒「便座(ウォッシュレット・トイレシャワー)」という流れで考えていきます。

下記フローをご参照ください。

トイレ選び方フロー

トイレ本体、手洗い、便座を作っているメーカーがいくつかありますし、それぞれの機能は多種多様です。

ですが、上記図のように5つの分岐ポイントを基準に選べば問題ありません。

ではそれぞれのタイプ・機能におけるメリット・デメリットを簡単に解説していきます。

1-1.タンクレスのメリット・デメリット

トイレ選びフローの最初は「従来のタンク付きトイレ」か「タンクレス」を選択しましょう。

タンク付きトイレは説明不要だと思いますので、ここではタンクレストイレのメリット・デメリットを簡単に解説します。

従来のタンク付きトイレは、タンクに水を貯めておき、そこから水を流します。

反面、タンクレストイレは水道水の水圧で水を流す仕組みになっており、メリットは次の4つです。

タンクレスのメリット
  • トイレ室内のスペースを広く使える
  • 機能が豊富になる
  • 清掃範囲が狭い
  • 節水、節電性能が高くなる
  • デザインがカッコイイ

■トイレ室内のスペースを広く使える

タンクの厚みはおおよそ20㎝前後。タンクがなければトイレ室内が20㎝分広く使えることになります。

戸建てであればトイレの奥行きは165㎝前後が多いため、そのうちの20㎝は大きい数字です。

■機能が豊富になる

これは「タンクレスだから」、というわけではありませんが、各メーカーともにタンクレストイレはグレードの高い高額商品として扱っているため、自動洗浄などの機能が充実します。

■清掃範囲が狭い

タンクがない分、清掃するスペースが少なくなります。

また、上記で解説した通りタンクレスタイプは機能が充実します。自動清掃も機能も豊富になることでさらに清掃が楽になるのは大きなメリットですね。

■節電、節水性能が高くなる

水道代で比較すると、年間の水道使用料金の目安は次の通りです。

  • 従来品:約20,100~10,100円
  • タンクレス最上位機種(例:TOTOネオレスト):約5,100円
  • タンク付きトイレ(例:TOTOピュアレストなど):約5,900円

出典:TOTO株式会社 | レストルームカタログ | カタログビュー

昔のトイレと比較して、新しいトイレは特に節水能力が大きく上がります。

タンクレスにすればタンク付きと比較すると微々たる金額ですが節水となります。

また年間の電気料金を比較すると、次の通りです。

  • タンクレス最上位機種(例:TOTOネオレスト):2,052円~3,108円
  • タンク付きの場合(貯湯式):4,404円~4,452円

節水と同じく、タンクレスにすればタンク付きと比較すると微々たる金額ですが節電となります。

■デザインがカッコイイ

私個人的には最大のメリットだと思います。

タンクがない分、コンパクトでデザインがとてもスタイリッシュになります。

ネオレスト画像

画像出典:TOTO株式会社 | レストルームカタログ | カタログビュー

続いてタンクレスのデメリットを解説します。

タンクレスのデメリット
  • 初期投資の金額が上がる
  • 将来の修理費、交換費が高くなる
  • 手洗いを別に設置する必要がある

■初期投資の金額が上がる

タンクレスは機能が充実する反面、どうしても高額になってしまいます。

新築の場合はオプションとして追加料金を支払うことで選択することになります。

■将来の修理費、交換費が高くなる

商品自体が高額ですので、故障したときの修理費は上がる傾向にあります。

また、タンク・便器本体・便座が別々であれば、故障したもの交換すればいいのですが、タンクレスの場合はまるごと交換になってしまいます。

 補足

実際に壊れる可能性があるのは便座ウォッシュレットくらいです。ほとんどの場合は修理対応可能ですし、部品が廃番になるころには本体交換のタイミングになるはずなので、あまり気にする必要はありません

■手洗いを別に設置する必要がある

当たり前ですが、タンクレスにはタンクがないため、手洗い付きタンクが設置できません。

トイレ室の外側に洗面化粧台がない場合は、別途トイレ室内に洗面器を設置する必要があります。

 

上記タンクレスのメリット・デメリットを踏まえて、どちらかを選びましょう。

1-2.トイレ室内の手洗いをどうすべきか

続いて、トイレ室内の手洗いをどうするのかを検討します。

手洗いは次の3パターンがあります。

  • トイレ室内に別途手洗い器を設置する
  • トイレ室のすぐ外に洗面があるので、室内には手洗いを設置しない
  • 手洗い付きタンクにする

■トイレ室内に別途手洗い器を設置する

タンクレストイレで、かつトイレ室の近くに洗面がない間取りの場合は、トイレ室内に手洗い器を設置する必要があります。

手洗い器はキャビネットやカウンターに乗せるタイプ、それに壁に少し埋め込むタイプなど多種多様です。

ハウスメーカーではおおよそ10~20万円前後でオプション追加が可能です。

■トイレ室のすぐ外に洗面があるので、室内には手洗いを設置しない

水回りが1Fの場合、トイレの近くに洗面がある間取りが多いため、その場合は手洗いの設置は不要です。

手洗い付きタンクの有無は、料金がほとんど変わらないのでお好みで選択すると良いでしょう。

■手洗い付きタンクにする

タンク付きトイレの場合で、近くに洗面がない間取りの場合は手洗い付きタンクにします。

近年のタンク付きトイレは旧来のものと比較して手洗いしやすい設計になっています。

忘れずタオル掛けも設置してもらいましょう(下地だけ入れてもらうのもありです)。

1-3.温水洗浄便座の貯湯式・瞬間式の違い

トイレ本体と手洗いをどうするか決めたら、次は温水洗浄便座です。

まず最初に決めるべきは「瞬間式」か「貯湯式」を決めていきます。

■貯湯式

旧来の温水洗浄便座はこの貯湯式になります。洗浄するための温水をあらかじめタンクに貯めておき、吐出する仕組みなっています。

初期投資は低価格で済みますが、タンクの水を温め続けているため、電気代がやや高くなる傾向にあります。

また、タンクがある分、便座が大きくなるデメリットがあります。

 

■瞬間式

洗浄するための温水を吐出する瞬間に加熱するタイプの便座です。

貯湯式と比べると初期投資は上がりますが、使う時だけお湯をつくればよいので電気代は貯湯式よりも低くなります。

大きなメリットとしては2つ。

「連続で使用しても湯切れが起きたり温度が下がったりすることがない」、ということと「タンクがない分、便座がスリムになってデザイン性が高い」という点です。

 

ハウスメーカーでは標準仕様のトイレが貯湯式か瞬間式か説明がないまま、ということも多々ありますので念のため確認すると良いでしょう。

 補足

「ウォッシュレット」はTOTOが商標登録した言葉です。そのため、他のメーカーは「シャワートイレ」という言葉を使ったりしています。

1-4.便座の蓋のオート開閉

温水便座には各メーカーやグレードによって機能がいろいろと異なります。

カタログを見るとたくさんの機能が記載されていて混乱してしまうかもしれません。

ただ、機能のちょうど分岐点になる基準があり、それが「オート開閉」機能なんです。

オート開閉

画像出典:TOTO株式会社 | レストルームカタログ | カタログビュー

上記画像を見て頂くと分かりますが、TOTOの主力商品「アプリコット」は4つのシリーズがあり、左2つがオート開閉機能が付いており、右2つは付いていません。

つまり、オート開閉の有無でその他の機能が多いのか、そうでないのか、が分かれてくることになります。

1-5.温風乾燥を付けるか、付けないか

上記のオート開閉の有無を決めたら、次は温風乾燥を付けるか付けないかを検討しましょう。

オート開閉同様に、温風乾燥が付くか付かないか、は機種選定の基準となります。

温風乾燥

画像出典:TOTO株式会社 | レストルームカタログ | カタログビュー

上記画像では、左3機種が温風乾燥がついており、1番右は乾燥のみとなります。

オート開閉、温風乾燥の有無を決めれば、おのずとどの温水便座のシリーズを選択すれば良いのかが決まってきます。

2.トイレ3大メーカーの特徴や違い

トイレを作っている販売数のシェアは、次の3つの設備メーカーが独占しています。

ここでは上記3大メーカーの特徴や違いを簡単に解説していきます。

あくまで簡単に解説しますので、細かい違いなどは各メーカーのカタログや他のサイトをご覧ください(上記のメーカー名にカタログへのリンクを貼っています)

ただ、どのメーカーのトイレもしっかりとした実績・歴史もありますし、節水・節電性能も高く、機能も充実していますので、どのメーカーを選んだところで後悔する可能性は低いと思います。

 補足
ハウスメーカーによっては、標準仕様・オプションともに限られたメーカーのトイレしか選べない場合があります。

ではここから「メーカーが打ち出しているウリや特徴」だけでなく、「筆者がリフォーム現場で実際に体感してきた特徴」を各メーカーごとに解説していきます。

■TOTO

トイレのシェアや販売数ともにNO1の実績を誇るTOTO。

長年の歴史があり、特に「陶器」の汚れにくさや質感の高さに定評があります。

現場から見た感覚としては、節水能力などのカタログ上の比較ができないポイント、例えば使い勝手や見た目の質感・高級感、タンク内の部品の良し悪しなど、少しずつ他のメーカーを上回っており、長年王者を死守している理由がよく分かります。

TOTOトイレの特徴をまとめると次の通りです。

  • キレイ除菌水
    水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる除菌成分(次亜塩素酸)を含む水で、ネオレストなどの高価格帯のトイレでは自動で噴射し、トイレを清潔に保ってくれる
  • 陶器がすごい
    長年の研究で進化し続け、1200度の高温で一気に焼き上げるTOTOの陶器は、なめらかさ・耐久性・汚れにくさなどに優れている
  • 質感・高級感が高い

■LIXIL(旧:INAX)

LIXILはTOTOと比較すると、やや低価格で水回り設備を提供しています。

大きな特徴としては、商品のラインナップが他メーカーよりも多く、また便器の素材のグレード(アクアセラミック・従来の陶器)を選べるなど、予算に合わせて選択がしやすいところせす。

また、便座が上に持ち上がるリフトアップ機能など、「掃除のしやすさ」をウリにしています。

LIXILトイレの特徴をまとめると次の通りです。

  • 商品ラインナップがやや多い
  • 素材のグレードを選択できる
    (アクアセラミック・従来の陶器)
  • SHARPのプラズマクラスター
    高価格帯のサティスシリーズなどでは、SHARP製のプラズマクラスターイオンによって水のかからない便座裏や便器内のすみずみまで行き渡り、浮遊カビ菌や付着菌を除菌する機能がある。

■Panasonic

トイレのシェア・販売数ではTOTO・LIXILに遅れをよっていますが、陶器ではないオリジナルの有機ガラス素材を開発し、他メーカーにはない独自路線で戦っています。

有機ガラスは陶器と比べると軽くて自在な形にしやすい特徴があるので、カラーバリエーションなどデザイン性を高めた商品ラインナップになっています。

また、便座が上がると自動で泡が出てくるオリジナル機能のおかげでトビハネ汚れを抑えてくれます。

Panasonicトイレの特徴をまとめると次の通りです。

  • スゴピカ素材(有機ガラス)
    スタイリッシュな形で、かつ豊富なカラーバリエーションになっている
  • 劇落ちバブル+ハネガード

2-1.おすすめのトイレメーカーは?

上記どのメーカーも、節水などの性能やウォッシュレットの機能、清掃のしやすさ、価格など、そこまで大きな差はありません。

ですので、どのメーカーを選んでも「後悔」につながることはないと思います。

ただ、どこかオススメを選べ、と言われたら、やっぱりNO1王者「TOTO」になります。

 

実は私が勤務している会社の事務所には、3つのメーカーの最上位機種(TOTOネオレスト、LIXILサティス、PanasonicアラウーノL150)が揃っています。

実際にこの3つをすべて使った上での意見です。

あくまで私個人+一部の従業員の声ですが、その他、設備職人の多くがトイレはTOTOが良いと言っています。

※データとしては少ないですが、3つのメーカーのトイレを利用している人は少ないため、ある程度参考になるかと思います。

TOTOが良い理由は2つです。

  • 素材(陶器)の高級感
  • 使い勝手

■素材(陶器)の高級感

TOTOは長年、強度や汚れにくさを追求し、陶器を磨き上げてきました。

結果、硬くて圧倒的に表面がツルツルの陶器が完成したわけですが、そうなればトイレ本体の質感も高級感が出るのは当たり前ですよね。

■使い勝手

使い勝手と言っても、メーカーによって大きな差があるわけではありません。

ただ、本当に細かいところでTOTOネオレストの使い勝手は良いです。

便座への座り心地、ウォッシュレットの水のお尻への当たり、蓋や便座のオート開閉のスムーズさや静かな動作音などなど、本当に少しずつTOTOが上回ると思います。

3.トイレ室におけるあとあと後悔しないための4つのコツ

ハウスメーカーや工務店で注文住宅を建てる場合、トイレ室内においていろいろとカスタマイズできます。

本章ではトイレ室において、あとあと後悔しないためのコツを4つ紹介していきます。

ハウスメーカーの場合であれば、標準仕様のままにしておいた方が良いポイントや、逆にこちらから要望を伝えないと対応してくれないポイントなどがありますので、ぜひ内容を押さえてください。

3-1.トイレは1Fと2F、2ヶ所あった方がいいの?

多くのハウスメーカーで注文住宅を建てる場合、標準仕様として1Fと2Fの2ヶ所にトイレが設置されることになっています(2階建て以上の場合)。

2Fのトイレを減らせば少しですが金額が下がるケースもあります。

住宅商品としてパッケージ化されていない工務店などであれば、最初からトイレを何ヶ所に設置するのか選択することになります。

ここではトイレを1F、2Fなど、2ヶ所以上設置すべきかを解説しますが、

結論から言いますと「トイレは必ず2ヶ所以上設置すべき」です。

理由は以下の通りです。

  • 家族が増えるなど、トイレの混雑時のことを考慮する
  • トイレが故障したときに、もう1ヶ所使えないとかなり不便
  • 15~20年後のトイレリフォームの際、工事中に1ヶ所使えるトイレがあった方が良い
  • 将来、もしも介護が必要になる家族がいたときに、寝室に近いトイレがあったり、リフォームしやすい状況にしておいた方が良い

間取りによっては後から2階にトイレを新設しようと思っても、給水・排水を引っ張り直すのは工事が大掛かりになるため、最初から設置しておいた方が良いという見方もあります(1階LDKの場合)。

3-2.トイレの手洗いはどうすべき?

※記載途中です。

 

4.まとめ

 

 

関連キーワード