「外構(エクステリア)業者を探すうえで、一括見積サービスって利用すべき?」
そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
例えばハウスメーカーがオススメする外構業者や自分で探した外構業者からプラン・見積りを出してもらったけど「そのまま契約しても良いのかなぁ」と悩みますよね。
工事の質が良いのか実際に分からないし、見積り料金も適正かよく分からない。
そんな時、他の外構業者も探してみようとインターネットで調べていると目に飛び込んでくる「一括見積りサービス」。
使った方がいいのかなぁ。。。
結論から言いますと、私は「外構の一括見積りサービスは必ず使った方がよい」と断言します。
本記事では、なぜ一括見積りサービスを利用した方が良いのか、またどのサービスを利用すれば良いのか、を解説していきます。
目次
1.一括見積りによって工事費が安くなる本当の理由
外構の一括見積りをサービスを利用すると、工事費が安くなるのは本当でしょうか?
複数の施工業者から見積りをもらえるので、確かに安い業者を探しやすいのは確かです。
ただここで、重要なポイントがあります。
施工業者は一括見積りの運営会社に「成約の6%」「紹介につき1件2万円前後」などの手数料を支払っています。
普通に考えれば、手数料は見積りに上乗せするしかないわけですから、逆に高くなることだって考えられます。
結論を言いますと、実際に見積りは高い確率で安くなります。
それは私自身も施工会社にいて一括見積りサービスを経由して何度も見積書を作りましたのではっきりと断言できます。
ではそのカラクリは何でしょうか。
その理由は2つあります。
- 施工業者は一括見積り運営会社に支払う手数料を「広告宣伝費」として捉えている
- 一括見積りサービスは相見積りが前提のため、施工業者は最初から金額を抑えて見積り作成する
1つずつ解説します。
施工業者は一括見積り運営会社に支払う手数料を「広告宣伝費」として捉えている
特に外構やリフォームの施工業者は、一括見積りサービスを「新規開拓」として捉えています。
ですのでそこに支払う手数料は「広告宣伝費」として考えています。
「なるべく金額を下げて新規顧客の開拓を行い、手厚いサービスをすることでリピートにつなげていきたい」というが施工業者側の思惑なんです。
もちろん、すべてのリフォーム会社がそう考えるわけではないでしょうが、そもそもそう考えない施工会社は一括見積りサービスには登録しないと私は思います。
見積り金額が下がるのは必然と言えます。
一括見積りサービスは相見積りが前提のため、施工業者は最初から金額を抑えて見積り作成する
これは「住宅業界の闇」と言える部分でもありますが、ハウスメーカーやリフォーム施工業者はお客様に応じて見積りの金額が異なります。
例えば相見積りをしている方には、競合でなるべく金額で勝りたいため安く見積りを作成する傾向にあります。逆にホームページで施工業者を気に入り、競合がいない方には通常の金額で見積りを作ったりします。
一括見積りサービスを利用すれば、施工業者側としては必ず競合がいることを前提にすることになりますから、高い確率で工事費が安くなるでしょう。
実際に私がいたリフォーム会社では、一括見積りサービスから紹介して頂いたお客様に対しては「通常より5%も利益率を低く見積りを作りなさい」と指示されていました。
2.料金以外の一括見積りサービス2つのメリット
料金が安くなる以外にも、一括見積りサービスを利用するとメリットが2つあります。
これも施工業者側からの視点も含めてそれぞれ解説していきます。
2-1.サービスの質が良くなる可能性が高い
1章でも解説しましたが、施工業者は一括見積りサービスを「新規開拓」として捉えており、なるべく安い料金でも契約してもらおうと考えています。
しかし、施工業者としては新規開拓して終わり、というわけにはいきませんよね。そこからリピートや友人などの紹介に繋がらなければ意味がありません。
ですので、施工業者はサービスや施工の質を上げようと意識しています。
もちろん、施工業者や各営業・監督によっても対応の良し悪しは異なるでしょうが、「一括見積り」を利用することでサービスや施工の質が良くなる可能性が高くなると言えます。
2-2.優良な施工業者を探す手間が減る
外構・リフォーム業者にはまだ悪徳業者がいると言われています。
それに工事の質が低い業者もいます。
万が一そんな業者に出くわす可能性がある以上、インターネットで口コミなどを調べるしかありません。
しかし、特に注文住宅の場合は間取りや内装決めなどで忙しく、そんな時間を確保するのが難しい方も多いと思います。
そんな悩みを解消してくれるのが「外構の一括見積りサービス」です。
4章でご紹介する3種類の各サービスはすべての施工業者を独自の審査にかけて選抜しています。
- 過去2年間にわたり、法律違反の記録がないこと
- 2年以上、リフォーム関連事業での実績のある方が在籍していること
- (※請負金額が500万円以上の工事の紹介を受ける場合のみ)建設業許可を保有していること等
つまり、一括見積りサービスを利用すれば「悪徳業者にあたる確率はほぼ無くなり」、「最低限の工事の質が担保される」というメリットがあります。
3.一括見積りサービスを利用する上での注意点
ここでは、一括見積りサービスを利用する上での注意点を、施工店側の目線からお伝えしていきます。
一括見積りサービスを有効に利用するために必須なポイントですので、ぜひお読みくださいね。
3-1.現場を見てもらわないと良い提案はもらえない
すべての一括見積りサービスは「無料」「各社からプランがもらえる」「時短になる」というメリットをウリにしています。
これらはもちろん正しい。
ですが、私がハウスメーカーやリフォーム会社にいたときに、一部の方が勘違いされていると感じたポイントがありました。
それは「図面や現場画像だけで気軽にプラン・見積りがもらえる」と思っている方が一定数いらっしゃる、ということです。
私自身、そういう方にプラン・見積り提案してきましたが、現場を見ずに良いプランなど出せるわけはないと思っていました。
それに、現場で待ち合わせをしてくれない方からは「手間暇をかけたくない」「金額だけ知りたい」という気持ちが透けて見えてくるため、とても正直に言ってしまえば「適当にプラン・見積りを作るか」と思ってしまいます。
この傾向は私だけに限らない話ですし、かつ質が高い施工店であれば案件で困っていないため、よりその傾向にあるでしょう。
少しでも時間があるようでしたら、一括見積りサービスを経由してきた施工店から「現場を見てから提案したい」という場合はなるべく応じるのが良いと思います。
3-2.要望は細かく伝える
外構や注文住宅でプラン提案する上では、当然ですが、施工会社側の「ヒアリング力・提案力」が重要となってきます。
しかし、一括見積りサービスを利用する上では、メールのやり取りが多く一社一社とのコミュニケーション量が減ってしまいます。
良いプランにするためには、逆に施主側の「要望を伝える力」も必要になってくると言えるのです。
ご家族でしっかりと話し合い(時にはハウスメーカーなりの営業に相談するのも良いでしょう)、要望を整理して、外構業者へ細かく伝えるようにしましょう。
もし、うまく伝える自信がない場合は、上記3-1章で解説したように、実際に施工業者と現場で会って打ち合わせのが良いでしょう。
3-3.しつこいメールや電話がくる可能性がある
一括見積りサービスを利用して紹介してもらった施工業者には、登録時の個人情報が伝えられます。
その後の施工業者とのやり取りを一括見積りサービスの運営会社側が細かく管理しているわけではありません。
以前よりかは減ってきているようですが、施工業者・営業マンの中にはしつこくメールや電話をする人がいます。
一括見積りサービスによっては、アドバイザーに相談したり、代わりに断ってもらったり、匿名で応募したりできるところもありますが、登録後にメールや電話がたくさん来る覚悟はしておいた方が良いかもしれません。
4.オススメの一括見積りサービス(比較ランキング)
ここではオススメの外構一括見積りサービスを厳選して3種類、ランキング形式でご紹介します。
まずは特徴を一覧表にまとめました。
1位 | 2位 | 3位 | |
タウンライフ | リショップナビ | ホームプロ | |
金額(手数料) | 無料 | 無料 | 無料 |
地域 | 全国 | 全国 | 全国 |
外構の専門性 | ◎ | 〇 | 〇 |
登録業者数 | 540社 | 1500社 | 1200社 |
紹介の業者数 | 無制限 | 最大5社 | 最大8社 |
利用者数 | 110万人 | 25万人 | 90万人 |
見積り料金 | ◎安い | 〇やや安い | △普通 |
おすすめ度 | ◎ | 〇 | 〇 |
続いて、各一括見積りサービスの詳細を1つずつ解説していきます。
どんな方に向いているかもタイプ別に解説していますので、ぜひ最後までお読みくださいませ。
タウンライフ エクステリア
- 全一括見積りサービスの中で業者見積りがもっとも安くなる可能性が高い
- 外構専門の業者が多い
- 独自の厳しい審査を通った優良な外構業者がそろっている
- 電話でタウンライフのアドバイザーと相談し、客観的な意見が聞ける
他の一括見積りサービスでは、各外構業者から「成約の6%」「紹介につき1件2万円前後」をもらって運営しています。
そのため、外構業者は金額の値引きがしにくく、見積り金額が高くなってしまう傾向にあります。
その点、タウンライフ エクステリアは「紹介1件につき8000円」と格安で業者にとっても利用しやすいため、値引きがしやすい傾向にあるんです。
ただ、そんなに利用しやすいのに「登録業者が少ない」というのは、タウンライフがいかに審査を厳しくしているかが分かりますね。
業者の質も高く、料金も安くなる傾向にあるため「なかなか外構まで予算が掛けられない方」「コスパ重視な人な方」におすすめです。
ただ業者の口コミや実績まではタウンライフ上で閲覧することができないため、自分でしっかり外構業者を見極める自信や時間も少し必要になるでしょう。
リショップナビ
- 施工業者の口コミ・実績がリショップナビ上で閲覧できる
- 専任のリショップナビ担当者がバックアップしてくれる
- 独自の厳しい審査を通った優良なリフォーム業者が1500社と多い
- 施工業者が倒産したときのためのリショップナビ独自の保証制度がある
施工業者の口コミ(実際に施工した方のコメント)や過去の実績が閲覧できるので、いちいち調べる手間が省けるのがリショップナビのおすすめポイントです。
また、紹介数は最大5社ではありますが、リショップナビ担当者が希望に沿って施工業者を選定してくれるため、安心感が高いのが魅力です。
「タウンライフ」ほどではありませんが業者見積りの金額が安くなる傾向にあります。かつ口コミや実績が見れるため、安心感という側面からもバランスの取れた一括見積サイトと言えます。特に時間がなくて施工業者を細かく調べたり選ぶことができない方に向いています。
ただし、外構もやっているリフォーム会社の登録がメインとなっており、外構に特化した専門業者が少ないのがデメリットです。
ホームプロ
- 施工業者の口コミ・実績がホームプロ上で閲覧できる
- 匿名で相談をかけられる
- サービス向上のため加盟店の指導・育成をしている
- 独自の厳しい審査を通った優良なリフォーム業者が1200社と多い
- 施工業者が倒産したときのためのホームプロ独自の保証制度がある
施工業者の口コミや実績が見れるなどサービス内容は「リショップナビ」と似ていますが、匿名で相談できるところが他の一括見積サービスと差別化されているポイントです。施工業者の中にはしつこく営業の電話・メールをしてくるケースがありますが、ホームプロであれば避けることができることができます。
リフォーム業者はホームプロに対して「成約の6%」と高めの金額を支払っているため、どうしても見積り料金が高くなる傾向にあります。
しかし、リクルートが運営していること、上記で解説した匿名性が高いためことから、多少高い料金になっても「安心感が大切」、「しつこい営業をされたくない」という方に向いています。また各施工業者へのフィードバックに力を入れているため、優良な施工業者に出会える可能性も高いでしょう。
5.まとめ
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
一括見積りサービスのメリットや注意点はお分かりになりましたか?
実際に私が経験してきた施工会社側の視点や、実際にサービスを利用した方から伺った話を元にまとめています。
デメリットはほとんどなく、メリットがとても大きいサービスだと思いますので、タイミングが合えばぜひ利用してもらえると嬉しいです。